さて、今宵の歌、しっとりとしたバラードで、「For All We Know」。「お互いを知り尽くしているのに」と訳してみましたが、1971年の「カーペンターズ/Carpenters」のヒット曲ではなく、1934年に発表された「サム・M・ルイス/Sam M. Lewis」の作詞、「J・フレッド・クーツ/J. Fred Coots」の作曲による古いスタンダード。「ニーナ・シモン/Nina Simone」、「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」、「ドリス・ディ/Doris Day」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」、「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」など多くの歌手のカバーがあるが、今宵は、「ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ/Joe Sample & Lalah Hathaway」の極上アルバム、「ソング・リブズ・オン/The Song Lives On」(1999)から。
【 For All We Know 】 Words : Sam M.Lewis / Music : J.Fred Coots
「♪ For all we know こんなにもお互いを知り尽くしているのに We may never meet again もう二度と会うことはないのかも Before you go あなたが去ってしまうまでに Make this moment sweet again この時をもう一度甘く過ごしましょうよ We won't say "Good night" 最期の時まで until the last minute 「サヨナラ」は言わないで I'll hold out my hand あなたに差し伸べる私の手 and my heart will be in it その手の中に私のハートがあるの
For all we know こんなにもお互いを知り尽くしているのに this may only be a dream これはただの夢なの? We come and go 水面にたつさざ波のように like a ripple on a stream 私たちは逢っては別れることの繰り返し So love me tonight; だから今夜は愛して Tomorrow was made for some 明日はもう誰かのためになったから Tomorrow may never come 私にはもう明日は来ない For all we know こんなにもお互いを知り尽くしているのに ♪」