「夜景」というと頭に浮かぶいくつかのアルバムがあるが、「ジェリー・マリガン/Gerry Mulligan」の「ナイト・ライツ/night lights」(1963)もその一つ。ここで繰りひろげるJAZZナンバーはスマートで上品な夜のイメージである。ボサノヴァ、「カーニヴァルの朝/Morning Of The Carnival From 'Black Orpheus'」、ショパンのクラシック、「プレリュード:ホ短調/Prelude In E Minor」、それに「In The Wee Small Hours Of The Morning」などのスタンダード。ちょっとスムース・ジャズ的だけど、それとはひと味違う極上のジャズである。アルバム冒頭の抒情性あふれるタイトル曲は、サックスが本業とばかり思っていたマリガンのピアノだと知り驚く。