炭焼き5日目は「くどさし」である。もうこれ以上炭化が促進して灰にならないように、時期を見計らって、焚口、天井孔、排煙口のすべての口に砂をかぶせて覆い、空気を遮断する。そのタイミングを決めるのは、煙の量、色、煙道の温度である。木の中に含まれていた水分やセルロースなどの含有物が、すべて煙と化して炭化が進むと、煙はだんだん無煙に近くなり、その色はきれいな薄い浅葱(あさぎ)色になる。この時、煙道の温度は約300℃、数秒でマッチが着火する温度である。
そんなことを確認して、「くどさし」を決断する。一度空気を入れ、残っている含有物を一気に燃焼させ、その後、窯前の砂を掘り出し、「くどさし」を行う。関西では、「竈(かまど)」のことを「お竈(くど)さん」とよぶ風習があるが、その「竈(くど)」を「鎖(さ)す」ということで、「くどさし」と呼んでいる。
これで、第一回目の炭焼きを終え、あとは窯が十分に冷えるのを待って、炭を取り出す「窯出し」を残すのみ。炭の出来栄えは、実はこの時までわからないというスリリングな時間を過ごすのである。
ということで、今日のお題は「Close」。とくれば、スタンダードの「Close Your Eyes」ということになりますか。
【 Close Your Eyes 】 by Bernice Petkere
「♪ Close your eyes 目を閉じて
Put your head on my shoulder and sleep 私の肩にもたれて眠りましょう
Close your eyes さあ、目を閉じて
And I will close mine そうすれば私も目を閉じるわ
Close your eyes 目を閉じて
Let's pretend that we're both counting sheep 二人で羊を数える振りをしましょう
Close your eyes さあ、目を閉じて
This is divine ここは神の国よ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」は、アルバム「Some Cats Know」(1999)から。
Some Cats Know
コニー・エヴィンソン/Connie Evingson
CD Baby 「Close Your Eyes - Connie Evingson」 デンマーク出身の「カトリーヌ・レガー(キャサリン・レガールとも)/Cathrine Legardh」と、スコットランド出身のピアニスト、「ブライアン・ケロック/Brian Kellock」とのスタンダード集、デュオ・アルバム「Love Still Wears A Smile」(2013)から。
Love Still Wears A Smile
Cathrine Legardh & Brian Kellock/カトリーヌ・レガー&ブライアン・ケロック
Storyville「Close Your Eyes - Cathrine Legardh & Brian Kellock」 やはりこの人の歌唱を上げないわけにはいかないでしょう。私がこの歌を初めて聴いたのは、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」でした。1997年のデビュー・アルバム、「Close Your Eyes」(1997)から。
Close Your Eyes
ステイシー・ケント/Stacey Kent
Candid Records「Stacey Kent - Close Your Eyes」