さて、今宵の歌。「The First Time I Ever Saw Your Face」。「愛は面影の中に」という邦題がつけられている。英国のシンガー・ソングライター、「イーワン・マッコール/Ewan MacColl」が、作詞・作曲した曲で、1960年代に、数々のフォーク・グループに歌われたあと、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」が1972年に歌ったバージョンが大ヒットし、1973年の「グラミー賞」の「ソング・オブ・ザ・イヤー/Song of The Year」に選ばれている。その後も多くのアーティストがカバーをしている曲である。
【 The first time I ever saw your face 】 by Ewan MacColl
「♪ The first time, ever I saw your face 初めて君の顔を見たとき I thought the sun rose in your eyes 瞳の中に朝日が昇ったように思えた And the moon and the stars 太陽だけでなく月も星もね Were the gifts you gave 君がくれた贈りものだと思った To the dark, and the endless skies 果てしなく続く暗闇の世界へのね My Love 愛する人
And the first time, ever I kissed your mouth 初めてキスをしたとき I felt the earth move in my hands 僕の手の中で地球が震えたかと思った Like the trembling heart まるで小鳥の Of a captive bird 心臓が震えるように That was there, at my command この世界でも願いがかなうんだと My Love 愛しい人
ご贔屓のノルウェー出身、「インガー・マリエ/Inger Marie」。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。「ビートルズ/The Beatles」、「スティング/Sting」、「ロバータ・フラック」などのカバー・アルバム、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から。