ということで、今宵の曲は、「Born To Be Blue」。「ブルーに生まれついて」という邦題がついている。作曲は、ジャズ・シンガーの「メル・トーメ/Mel Torme」、作詞は、「ロバート・ウェルズ/Robert Wells」のスタンダード。
【 Born To Be Blue/ブルーに生まれついて 】 by Mel Torme/Robert Wells
「♪ Some folks were meant to live in clover クローバーの庭に囲まれて暮らす人がいるという But they are such a chosen few でも、彼らは選ばれた人たち And clover being green is 僕は緑色のクローバーなんて something I’ve never seen 見たこともない ‘Cause I was born to be blue だってブルーに生まれついたのだから
いろんな歌手のカバーがあるが、どうも気だるく歌うのがいいようで、最初は、夭折のディーヴァで、そのチャーミングな歌声と美貌で人気を博した美人女性歌手、「べヴァリー・ケニー/Beverly Kenney」。たった6枚のLPを残して、1960年、28歳の若さで、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したとされてきた悲劇の歌手。ジャケでお分かりのように「金髪、白人、美人」、かっての女性ジャズ・シンガーの人気の条件をすべて備えている。アルバム、「Born to be Blue」(1959)から。
もう1曲紹介しましょうか。デンマークの美形ディーヴァ、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。「Don't Be So Blue/ブルーな予感」は、5作目となる同名のアルバム、「 Don't Be So Blue」(2011)から。オリジナル7曲、カヴァー3曲を、ピアノ・トリオをバックに、北欧の魅力をたたえ、ロマンティックに歌う。