出ました兵庫県にも、「緊急事態宣言」。「極力出歩くな、人と会うな」というが、「人との接触」とは、2m以内での3語以上の会話、接触などで、2m以上離れての会話や、屋外でのすれ違いなどはあてはまらないという。元々定年後、地方に住み、そう人と会うことも、都会に出ることも、ましてや夜の酒席などもない高齢者である。それならできそうだと、三密な場所や人との接触を避けるため、ここならいいだろうと、春の日差しの中、森の中でランチを食べようと、車でやってきたのが「神戸市森林植物園」。しかし、残念なことに、この日は定休日で閉園。仕方がないので、桜咲く六甲山を西から東にゆっくりと走る。遅めのランチを摂ろうと、甲山付近のカフェ、「The Terrace/ザ・テラス」までドライブ。 この店、六甲山系の緑に包まれ、大阪平野を一望に望めるところから、この地に引っ越してきた20年ほど前にからお気に入りのカフェ。最近はしばらくご無沙汰だったが、相変わらず個性的であるが、落ち着いた雰囲気に包まれ、何よりも静か。かすかに、ジプシー・スウィングのギターの音色が聞こえる。こんな時期とあってか、換気のため窓を開けてあるので、心地良い風が優しく吹き抜ける。お客さんはまばらで、となりまでかなりの間隔。結婚記念日第2弾のランチの美味しさにも雰囲気にも大満足で、ゆっくりした時間を過ごす。結局人と接触したのは、接客に当たったこのカフェの従業員一人だけ。やればできるもんだ、満足する時間と感染防止策の両立。
ランチを終えてから、しばし付近を散策。ちょっと来てないうちに、おしゃれなカフェがいくつかオープンしていた。
今宵はカフェで流れていた音楽、ジプシー・スウィングの雄、「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」。 「ジプシー・スウィング/gypsy swing」とは、「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」とも呼ばれ、1930年代のフランスで、ジプシーの伝統音楽と、フランス領であったアメリカ・ニューオリンズから1910年代末頃にやってきたスウィング・ジャズとがミックスして産まれた新しい音楽。 そして、それを生み出したのが、天才ギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」なのである。アップテンポのリズム、哀愁と情熱のメロディ、パリで花開いたこの音楽は、「ジプシー・スウィング」というJAZZの一ジャンルともなり、アメリカンJAZZとは別に、現在も根強い人気を保っている. 現在の「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」の最高峰ギタリストと言われるのが、「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」を中心としたトリオ、「ローゼンバーグ・トリオ」。滑らかで切れ味鋭い速弾きギターが魅力。「ジャンゴ・ラインハルト」生誕100周年の2010年に来日した「ローゼンバーグ・トリオ」のコンサートを聴きに行ったことを思い出した。 その、「ジャンゴ・ラインハルト」に捧げられた曲、「ジャンゴ/Django」。「モダン・ジャズ・カルテット/Modern Jazz Qartet(MJQ)」のピアニスト、「ジョン・ルイス/John Lewis」が作ったことで知られている。「The Best Of Rosenberg Trio」(2003)から。
The Best Of The Rosenberg Trio (2CD) The Rosenberg Trio Universal I.S. 「The Rosenberg Trio - Django」 VIDEO そして、「キャラバン」をライブから。なんという速弾きでしょうか。
「The Rosenberg Trio - Caravan」 VIDEO 「サンタナ/Santana」の名曲、「Moonflower」を。アルバム、「Suenos Gitanos」(2002)から。
Suenos Gitanos The Rosenberg Trio/ローゼンバーグ・トリオ Universal I.S. 「Rosenberg Trio - Moonflower」
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