
「母の日」。息子夫婦がやってきた。今年の「母の日」はちょっと様子が違う。家にも上がらず、マスクをして、2m離れての会話。もちろんハグもハイタッチもなし。小学4年生の孫は山ほど宿題が出ているし、オンライン授業、塾も一部始まっているという。やっと見つけた保育所にまだ数日しか行ってない1歳半の下の孫は車の中でぐっすりお眠り。プレゼントは、直接の手渡しなしに、「アジサイ(紫陽花)」の鉢植えをもらった。こんな「母の日」は今年限りに ・・・。

「母の日」にはとびきり甘いイタリアン・デザート、いや、イタリアン・ピアノはいかがでしょうか。イタリアで最高のジャズ・ピアニストの一人に数えられ、優しく優雅なタッチで聴く者を静謐な空間へと誘う、「ダニーロ・レア/Danilo Rea」のトリオとソロのアルバムからです。
1957年ヴィチェンツァ生まれ。ローマのサンタ・セシリア音楽院を卒業。クラシック音楽、ロック、ポップスに影響を受けるが、とりわけ熱心に取り組んだジャズによって、メロディーと即興が融合する独特のスタイルを極める。1975年、「トリオ・ディ・ローマ」を結成し、ジャズピアニストとしてデビューする。その後、イタリアにやってきた多くのジャズ・ミュージシャンたちと共演しながら、キャリアを重ねる。イタリアの国民的トランペッター、「ニニ・ロッソ/'Nini' Rosso」が、息子のように可愛がったといわれ、彼のツアーで来日したこともある。1997年には、「ドクター3/Doctor 3」を結成し、10年以上にわたりイタリア国内、またヨーロッパ各国、アメリカ、南米、中国などで活躍している。
さて、トリオでのアルバムは、「ロマンティカ/Romantica」(2004)。ヴィーナス・レコード人気のエロジャケ・シリーズで、イタリアのカンツオーネ集。そこから、「カタリ・カタリ/Core 'Ngrato (Catari Catari)/邦題:つれない心、薄情」と日本でも人気のあったトランペッター「ニニ・ロッソ/Nini Rosso」がヒットさせた「静寂」という意味の「Il Silenzio/邦題:夜空のトランペット」を。

ロマンティカ(紙ジャケット仕様)/Romantica
ダニーロ・レア・トリオ/Danilo Rea Trio
ヴィーナス・レコード
「Danilo Rea Trio ㅡ Core 'Ngrato (Catari Catari) 」
「Danilo Rea Trio ㅡ IL Silenzio」
オペラとジャズをミックスした2作目のソロ・アルバム「リリコ/Lirico」(2003)からは、「ピエトロ・マスカーニ/Pietro Mascagni)」の「カヴァレリア・ルスティカーナ/Cavalleria Rusticana」から、「間奏曲/Intermezzo」、「ジャコモ・プッチーニ/Giacomo Puccini」の歌劇「トスカ/Tosca」から「星は光りぬ/Lucevan le stelle」を。
「Intermezzo (From the Opera "Cavalleria rusticana" by Pietro Mascagni) - Danilo Rea」
「Lucevan le stelle (From the Opera "Tosca" by Giacomo Puccini) - Danilo Rea」