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大屋地爵士のJAZZYな生活

読み終えて、「まだ道半ば・・」とため息をつく

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 2016年2月に、Huluで配信が開始されたHBOのテレビドラマシリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ/原題:Game of Thrones、略称GOT」を見始め、その最終話を見終えたのが、2019年10月。1話約50~80分、全8シーズン(73話)という超・大長編SFファンタジー・ドラマである。この間、約3年半、見終わったあとの「GTOロス」も大きかった。
   
 「Throne」は、「王位、王座、皇帝、国王」などの意味で、直訳すれば、「玉座のゲーム、王位争奪戦」。アメリカのSF作家、ファンタジー作家、編集者、テレビ・プロデューサー、脚本家の「ジョージ・R・R・マーティン/George Raymond Richard Martin」のファンタジー小説シリーズ、「氷と炎の歌/原題:A Song of Ice and Fire」を原作とし、ドラゴンや魔法が存在する中世ヨーロッパを思わせるような架空の世界において、王都にある鉄の王座をめぐって、各国の諸侯たちが争う大人向けSFファンタージーである。
   
 その「GTOロス」を埋めようと、早川書房より現在第5部まで出版されている原作「氷と炎の歌/A Song of Ice and Fire」を、昨年11月から図書館で借りて読み始めた。5部、12冊。1冊が2段組で、平均500ページほど。1冊でも結構なボリュームなのに、トータルでは、約6,000ページにも及ぶという、こちらも超・大長編SFファンタジー小説である。2015年時点で、シリーズ合計では世界中で6000万部を売り上げているという大ベスト・セラー小説でもある。
  
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 何百人なのか、その数さえ分からない夥しい数の登場人物たち、七王国を中心とする複雑で錯綜した人間関係や、広大な世界とその地理的背景に悩まされ、何回となく途中で放り出そうかと思いながらも、どうにか第5部まで読み終えた。流石にTVドラマを見た人でなければ、いきなり本から入ると、そのあらすじや世界観を理解するのは、かなり難しいと思われるので、多分私以外に借りる人もなかったんでしょう、一度も貸し出し中にあうことはなく、順次読み継ぐことができた。
 
 しかし、3週間の貸し出し期限内に読み終えることができず、再借り出しすることもしばしば。この間、3ヶ月の新型コロナによる休館をはさんでの10ヶ月の悪戦苦闘、いや長かった。「塩野七生」の「ローマ人の物語」を読んだ時ですら、こんな思いで読み終えたことはなかった。しかし、波乱万丈、面白さ抜群のこの物語、老化による集中力の低下のためか、TVドラマと違って、満足感、達成感はあまりなく、苦行がとりあえず終ったという印象の方が強い。
  
 第一部「七王国の玉座/A Game of Thrones 」が発表されたのが、1996年(日本では2002年刊行)。第2部「王狼たちの戦旗/A Clash of Kings」(1998年発表)、第3部「剣嵐の大地/A Storm of Swords」(2000年発表)と続き、このボリュームと複雑さからでしょうか、第4部「乱鴉の饗宴/A Feast for Crows」(2005年発表)からは、体調不良で翻訳者が交代するというハプニング。やっと完結編だと期待していた第5部「竜との舞踏/A Dance with Dragons」(2011年発表)にたどり着き、序文を見たら、刊行日は未だ未定であるが、第6部「冬の狂風/The Winds of Winter」と、第7部「A Dream of Spring」が予定されていると書かれているのを見て、「まだ続くのかよ ・・」と仰天したのが本音。ともかくTVドラマを見始めてから、4年半の長丁場に一旦終止符は打てたこの行、「まだ道半ば・・」とため息をつく。TVドラマとはストーリーが全く違ってきたため、この先どう展開するかも全く見通せない。しかし、もう意地である。最後まで読み通してやると覚悟を決める。いやいや、本を読むのにこれほどまでの覚悟とは ・・・。 
    
 さて、今宵の曲、「本」です。「The Book of Love」。「愛の教科書」とでも訳しましょうか。「周防正行」監督の「Shall we ダンス?」(1996年)のハリウッド・リメイク版である、「リチャード・ギア/Richard Gere」主演の映画「Shall We Dance?」(2004年)の挿入歌としても使われた。
    
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 歌い手は、写真で見る限り、いい歳の取り方をして、すっかり好々爺になった感のある「ピーター・ガブリエル/Peter Gabriel」。
   
 この曲のオリジナルは「The Magnetic Fields」というロック・グループの曲らしいが、「ピーター・ガブリエル」が、アルバム、「Scratch My Back」(背中を掻いて)で歌い、「Shall We Dance ?」の主題歌として取り上げられたため、オリジナルをしのぐヒット曲となった。
   
 「ピーター・ガブリエル」は、1950年、イギリス生まれのミュージシャン。1970年代にはロックバンド、「ジェネシス/Genesis」のボーカリストとして、奇抜なファッション(衣装)でのパフォーマンスで一躍有名となったという。
     
【 The Book of Love 】

「♪ The book of love is long and boring    「愛の教科書」は長いし、つまらない
   No one can lift the damn thing       誰もそんな本をとりあげようとしない
   It's full of charts and facts         でもダンスのためのたくさんのチャートや実技、
   and figures and instructions for dancing   姿勢やガイドがいっぱい書いてある

   But I                    でも私は、あなたが
   I love it when you read to me        その本を私に読んでくれるのが好き
   And you                   だからあなた、私のために
   You can read me anything          どこでもいいから読んでみて

   The book of love has music in it       「愛の教科書」には音楽が詰まっている
   In fact that's where music comes from    事実、そこから音楽は生まれるんだ
   Some of it is just transcendental       本当に素晴らしい音楽もあるが
   Some of it is just really dumb        全くダメなものもある

   But I                    けれど私は
   I love it when you sing to me        私はあなたが私に歌うのが好き
   And you                   だからあなた、私のために
   You can sing me anything          何でもいいから歌ってみて

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」



 私御贔屓の女優さん、「スーザン・サランドン/Susan Sarandon」が出演していた「Shall we ダンス?/Shall We Dance ?」。
   
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 Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]
 リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン
 東宝









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 Shall We Dance(サウンドトラック)
 Various Artists
 Casablanca






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 Scratch My Back/スクラッチ・マイ・バック
 Peter Gabriel/ピーター・ガブリエル
 Virgin
 




 YOUTUBEに映画のシーンにかぶせた動画がアップされていました。
      
「Peter Gabriel - The Book of Love (the original soundtrack of the movie "Shall We Dance?")」
 
          
     


    





by knakano0311 | 2020-08-11 10:36 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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