スーパーに朝採れの「イチジク(無花果)」が並びだした。「イチジク(無花果)」は私が住む街の名産、特産品で、毎年、お盆のちょっと前に店頭に並ぶ。これを見ると、「ああ、お盆だ」だと実感する。早速買い求めて食べる。ほかにも「トウガン(冬瓜)」、お盆の仏花としても飾られる「ホオヅキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)」など、夏を感じさせる旬のものが並ぶ。
今宵の曲は、「ジョージ・ガーシュウィン/George Gershwin」の「サマータイム/Summertime」。これほど多くのカバーがある有名曲だと、演奏する側も工夫を凝らさないと、凡庸な演奏で終わってしまう。そこで、今宵は、ボーカルでなく、ピアノ以外のいろいろなソロ楽器の演奏で、アレンジの妙を楽しんでください。
2003年結成。今年で、結成18年目を迎えたという、関西を中心に活動するアコースティック・ギター・トリオ、「エー・アイ・ティー・ギター・トリオ/ait guitar trio」。ギター3本のハーモニーとアレンジで聴かせる「Summertime」は、バイオリンの「Yu-Ma」をフューチャーしたアルバム、「Little Flower」(2010)から。
LITTLE FLOWER/リトル・フラワー ait guitar trio/エーアイティー・ギター・トリオ JAZ LAB. RECORDS 「Summertime - ait guitar trio featuring Yu-Ma」 VIDEO テナーサックスです。「エリック・アレキサンダー/Eric Alexander」。アルバム、「The Real Thing」(2015)から。
The Real Thing Eric Alexander Highnote 「Summertime - Eric Alexander」 VIDEO 2ホーンによる軽快なジャズ・ワルツは、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」。「Take the A Train」(2005)から。日本人の奥さんの関係で、今は、北海道の千歳に住んでいるという、リーダーの「デイヴィッド・マシューズ/David Matthews」のアレンジが冴えわたる。
TAKE THE A TRAIN Manhattan Jazz Quintet/マンハッタン・ジャズ・クインテット Videoarts 「Manhattan Jazz Quintet - Summertime」 VIDEO フルートも立派なジャズのソロ楽器足りうることを証明したのが、「ハービー・マン/Herbie Mann」。アルバム、「At the Village Gate」(1962)に収録されているのがよく知られていますが、今宵は、もっとアフリカン・ビートが効いたアルバム、「America/Brasil」(1997)から。
America/Brasil ハービー・マン/Herbie Mann Lightyear 「Herbie Mann - Summertime」 VIDEO 最後はアルトの名手、「ポールデスモンド/Paul Desmond」。今でいえば、フュージョン、’60~’70代に大ヒットし、一世を風靡した「CTI」シリーズの「Summertime」(1969)から。名プロデューサーの「クリード・テイラー/Creed Taylor」、「ドン・セベスキー/Don Sebesky」アレンジのオーケストレーションに加え、「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「デオダート/Eumir Deodato」、「ロン・カーター/Ron Carter」、「アイアート・モレイラ/Airto Moreira」などが、豪華なサイドメンとして参加。エンジニアは、職人、「ルディ・ヴァン・ゲルダー/Rudy Van Gelder」。
サマータイム/Summertime ポール・デスモンド/Paul Desmond ポリドール 「Summertime - Paul Desmond」 VIDEO