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大屋地爵士のJAZZYな生活

夏、炎天の花、炎天の雑草

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 紅。炎天の花、街路樹の「サルスベリ(百日紅)」の紅が燃えるようだ。
    
 白。グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かける「雑草」といってもいい花は、台湾原産の「タカサゴユリ(高砂百合)」。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているという。始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされ、あっという間に広がってしまうが、見かけは優雅な百合の花だけに、外来種、雑草と認識して抜く人もほとんどないので、広がりに輪をかけてるという。
   
 花弁は白色、中心は紅紫色。葉や茎に悪臭があることから名付けられたという「ヘクソカズラ(屁糞葛、屁屎葛)」。まあ、気の毒な名前がつけられたものだが ・・・。蔓性の多年草なので、至る所に生え、刈っても刈っても、次の年にはまた茂ってくる。「有川浩」の恋愛小説で映画化もされた、「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくるが、そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。花言葉は、その臭いが人を寄せつけないことから、「人嫌い」だそうだ。
    
 「サマータイム/Summertime」のピアノ特集です。まず無難なところから行きましょうか。職人「エディ・ヒギンス/Eddie Higgins」のトリオ演奏から。アルバムは、「If Dreams Come True」(2005)。パーソネルは、「Eddie Higgins(piano)」、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart(bass)」、「ジョー・アッシオーネ/Joe Ascione(drums)」。
    
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 イフ・ドリームス・カム・トゥルー(紙ジャケット仕様)/If Dreams Come True
 エディ・ヒギンズトリオ/Eddie Higgins Trio
 ヴィーナス・レコード






    
「Summertime - Eddie Higgins Trio」
          
    
     
 こちらもレジェンド、「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」率いる「グレート・ジャズ・トリオ/Great Jazz Trio」の演奏。スタンダード曲を集めたアルバムは、SACD仕様の復活盤、「Autumn Leaves」(2002)。パーソネルは、「Hank Jones(piano)」、「リチャード・デイヴィス/Richard Davis(bass)」、そして実弟「エルヴィン・ジョーンズ/Elvin Jones(drums)」。
   
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 枯葉/Autumn Leaves
 グレイト・ジャズ・トリオ/Great Jazz Trio
 ヴィレッジ・レコード






       
「Summertime - Hank Jones · Mads Vinding · Billy Hart」
          
   
   
 テナー・サックスの「エリック・アレクサンダー/Eric Alexander」を迎え、ブルージィなサウンドを展開するのは、「ジュニア・マンス/Junior Mance」率いるトリオ。アルバムは、「Yesterdays」(2002)。パーソネルは、「Eric Alexander (TS)」、「Junior Mance (P)」、「チップ・ジャクソン/Chip Jackson (B)」、「ジャッキー・ウィリアムス/Jackie Williams (DS)」。 
   
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 イエスタデイズ/Yesterdays
 ジュニア・マンス/Junior Mance
 M&I






   
「Junior Mance - Summertime」      
          
   
    
 「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」1928年、アメリカ、ニューヨーク出身だが、人種差別問題に嫌気が差し、1961年にパリに渡り、1964年からはデンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、アメリカに戻ることなく他界した。トリオ演奏は、「ザ・ララバイ/The Lullaby」(1982)から。 パーソネルは、生涯の演奏のパートナーとしたデンマーク人のベーシスト、「ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン/Niels-Henning Ørsted Pedersen」とアメリカ出身の「エド・シグペン/Ed Thigpen - drums」。    
    
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 ザ・ララバイ/The Lullaby  
 ケニー・ドリュー・トリオ/Kenny Drew Trio
 BMGインターナショナル






     
「Summertime - Kenny Drew Trio」   
          
    
     
 「Summertime」を主題とし、それをモチーフに使ったのは、1981年イスラエル生まれでパリ在住のピアニスト、「ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman」のデビュー・アルバム、「Variations - Piano Solo/邦題:ヤロン・ヘルマン・デビュー」(2006)。
   
 「Variations(変奏)」というタイトルだが、冒頭の曲は、「Summertime」。その後に続くのは、いずれもヘルマンのオリジナルで、「var.1」として「Blossom」、「var.2」として「Facing Him」、「var.3」として「Jerusalem Of Gold」という曲になっている。いずれも「Summertime」をモチーフに使った変奏曲としてのオリジナル曲と見ることができ、またそのモチーフが随所に出てくるので、アレンジの妙を何度となく味合うことができる。3曲が一体となった組曲といえるだろう。冒頭の主題、「Summertime」とそれにつづく、「var.1」、「var.3」を。
   
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 ヤロン・ヘルマン・デビュー/Variations - Piano Solo
 ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman
 ビデオアーツ・ミュージック





    
「Yaron Herman - Variations - Summertime」  
          
    
「Yaron Herman - Variations - Blossom (Var.1)」   
               
    
「Yaron Herman - Variations - Jerusalem Of Gold (Var.3)」  
            
    
         
 最後は元気印のピアノ・デュオ、「上原ひろみ&チック・コリア/Hiromi Uehara & Chick Corea」。2007年9月、「ブルーノート東京」での白熱のライブ・アルバム、「Duet (Chick Corea & Hiromi) 」(2008)から。JAZZにおける「インプロヴィゼーションがアーティストの会話だ」ということがよくわかる。コリアに対し一歩も引けを取らない上原も大したものだ。
    
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 デュエット(初回限定盤)(DVD付)
 チック・コリア&上原ひろみ
 UNIVERSAL CLASSICS





    
「Chick Corea & Hiromi Uehara - Summertime」
          

    

     


by knakano0311 | 2020-08-17 09:47 | 音楽的生活 | Comments(0)
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