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大屋地爵士のJAZZYな生活

人を繋げ、地域の伝統を繋げてゆく

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 昨日から一転、朝から冷たい雨。雨が止まないので、午前中のウォーキングは休んで、頂いた手紙の返事を書く。手紙(eメールでなく)を頂いた方は、80代半ばの男性Nさん。私の所属するボランティア・クラブが毎年行っている炭焼きは、会員の大半がそれまで所属したクラブから引き継いだもの。活動拠点にしている公園が、この地域でかっては大変盛んであったが、時代の変化とともに絶えようとしていた菊炭を焼く技術を残すために、炭窯を作って、平成15年(2003年)から始めたイベントである。私は直接は存じ上げなかったが、炭焼きを始めた初期のころ、Nさんから炭焼きの技術指導をしていただいたという。
 
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 しばらく、交流が途絶えていたが、数年前から、その後の炭焼きがどうなったかが気になったらしく、公園最寄りの駅からバスに乗り、さらに40分ほど歩いて、わざわざ炭焼きの出来栄えを見に来るようになった。今年もお越しいただいた、そのNさんからの手紙である。そこには、「Nさんの炭焼きの先生から、日本一の菊炭焼きになれと励まされてきたが、その願いを我々のグループが達成してくれた」とお褒めの言葉が書かれていた。もちろん大げさであり、炭焼きは、まだまだ奥が深いと思っている。Nさんから直接指導は受けなかったが、試行錯誤を重ねて、ここまでどうにかたどり着けたことを見届けて頂き、素直にうれしかった。ただの道楽ではなく、「炭焼き」が人と人を繋げ、地域の伝統を、過去から未来へ繋げてゆくんだと改めて実感。これからもより美しい菊炭が焼けるように精進 ・・・。

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 今日、春も遠のいたかと思わせるような寒い雨の朝だったが、何か哀愁を帯びているが、明るいボッサを聴きたくなって選んだ歌が、「ベイジャ・フロール/Beija Flor」。ポルトガル語を直訳すると、「花にキスする」という意味だが、世界最小の鳥として知られる「ハチドリ(蜂鳥)」という意味である。「ハチドリ」は、その美しさと独特の飛翔スタイルで多くの人から愛されているブラジルを代表する鳥。(写真はNETより拝借)
   
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 サンバ・ギターの名手、「ネルソン・カヴァキーニョ/Nelson Cavaquinho」の手になる曲だという。歌姫は、ご贔屓「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」。グラミー賞に過去9回ノミネートされ、「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」監督・製作の映画「ハドソン川の奇跡/原題: Sully」(2016)のサウンド・トラックでも知られ、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」や「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」を育てたことでも知られるアメリカを代表するジャズ・シンガーの一人である。1963年生まれというからもう大ベテラン。アルバムは、彼女のアルバムの中でもお気に入りの1枚でもある「Paris Sessions」(2014)から。
    
 この曲には、ポルトガル語、それを訳した英語詩がついているが、「Beija-Flor = Hummingbird」ということからでしょうか、彼女は詩を歌わず、ハミングというか、スキャットで歌い、ギターの「Serge Merlaud」を際立たせている。ちなみに英語詩は、「Go hummingbird/Kiss the rose bush/Remind me/of my love/Today I'm sad/I miss you/Back to me ・・・」。このアルバム、この年の「グラミー賞・最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」にノミネートされている。



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 Paris Sessions
 Tierney Sutton/ティアニー・サットン
 Varese Sarabande








「Beija Flor - Serge Merlaud · Kevin Axt · Tierney Sutton」

     


 同じアルバムからもう一曲、「Body and Soul」。

「Body and Soul - Tierney Sutton」




by knakano0311 | 2021-02-26 11:46 | 想うことなど・・・ | Comments(4)
Commented by reikogogogo at 2021-02-26 23:30
墨の焼き上がりが本当に見事、花が咲いたようです。
今日は河津桜の蜜を吸うメジロのラインが娘から届きました、此れはハチドリなのですね。
激しく羽ばたいて花の間を飛び回る姿は見たことあるのですが、止まっているのはみたことがありません。
Commented by knakano0311 at 2021-02-27 10:41
> reikogogogoさん
いつもコメントありがとうございます。私もハチドリはTVでしか見たことがありません。ブラジルも行ってみたいし、ハチドリも見てみたい。今年は、本当にいい菊炭が焼けて一安心です。
Commented by zawinul at 2021-02-27 22:55 x
コンバンワ。サットンのこのアルバム、とてもいいですね。
冒頭の曲がユー・マスト・ビリービング・イン・スプリングなんですね。
実は、先日コメントした後に、「ロシュフォールの恋人たち」を何十年振りか再鑑賞したんです。この「ユー・マスト・・」がむしろ全編に渡って、テーマ曲のように使われていたことを今になって、やっと思い出しました、そして、なんて素敵な映画なんだろうと、久しぶりに感動してしまいました。
Commented by knakano0311 at 2021-02-27 23:41
> zawinulさん
いつもコメントありがとうございます。私もお気に入りのアルバムの1枚です。ライナーには、「You Must Believe In Spring」の歌詞の間に、この歌、このアルバムに関するエピソードと想いが書いてあります。そして、この歌の作詞のAlan & Marilyn Bergman からのこのCDへの賛辞も。サットンにとっても思い入れの深いアルバムの様です。
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