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大屋地爵士のJAZZYな生活

黒い家ってカッコいいらしい

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 私の住んでいる団地、開発されてからほぼ50年経つが、他の地域と同じように、高齢化、それに伴う空き家の増加が問題になっている。その一方で、世代替わりによる建て替えや、移住による住宅新築が結構ラッシュである。その中で、ここ数年、新築の黒い家をよく見るようになった。我々の世代にはちょっと考えられなかったが、若い世代には、落ち着いた印象の外観が、結構、カッコいいようである。汚れにくい外壁材料の開発や、断熱工法の技術進歩が可能にしたのでしょう、人気が高いという。私なんぞは、「地中海かエーゲ海沿いの海の見える丘の白い家」なんてのが憧れの家のイメージでしたが ・・・。

 スタイリッシュな新築の黒い家を見ながら、故郷の「国宝・松本城」は黒漆塗りで、別名「烏(からす)城」と呼ばれていたことを思い出した。

 「白い家」。イタリア語では、「カーザ・ビアンカ/Casa Bianca」、スペイン語では、「カーサ・ブランカ/Casa Blanca」。それが由来で、モロッコ王国最大の都市は「カサブランカ/Casablanca」と呼ばれている。

 そこで今宵の曲、もうお分かりですね、「ハンフリー・ボガート/Humphrey Bogart」と「イングリッド・バーグマン/Ingrid Bergman」主演の映画「カサブランカ/原題;Casablanca」(1942)の主題歌、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ/As Time Goes By」です。元々は、1931年に「ハーマン・フップフェルド/Herman Hupfeld」が、ブロードウェイ・ミュージカルのために作詞・作曲した曲だが、この映画で使われ、一躍スタンダード曲になった。「時の経つまま」、「時の過ぎゆくままに」と訳されるが、「Verse」から読むと、「時が経っても、どんなに時が流れようとも」の意味であることが分かる。
   

【 AS Time Goes By 】 by Herman Hupfeld  
  
「♪ <Verse>
   This day and age we're living in   僕たちが生きている今の時代
   Gives cause for apprehension    不安でいっぱい
   With speed and new invention    スピードだの新しい技術革新だの
   And things like third dimension    あらゆる方向での進化に
   Yet we get a trifle weary       ちょっとうんざり
   With Mr. Einstein's theory      アインシュタイン博士の理論にもね
   So we must get down to earth at times だから時々地に足を着けて
   Relax and relieve the tension     リラックスし、緊張を和らげるんだ
   And no matter what the progress    進歩や未来にわかるだろうことなんて
     or what may yet be proved     いまは関係ない
   The simple facts of life are such    人生で大事なことを 
   They cannot be removed    人がどうのこうの出来るようなものではない
  
   <Chorus>
   You must remember this   このことを覚えていてほしい
   A kiss is still a kiss      キスといえばキスをすること 
   A sigh is just a sigh      溜め息といえば溜め息をつくこと
   The fundamental things apply 基本的なものは変わらないんだ
   As time goes by        時が流れようとも
   
   And when two lovers woo   だから恋人たちは求め合うときは
   They still say, "I love you"   「愛している」といつの時代も言う
   On that you can rely      だから期待してもいいんだよ
   No matter what the future brings  どんな未来が来ようとも
   As time goes by         時が流れようとも
            
   Moonlight and love songs    月の光やラブ・ソングは
   Never out of date        決して時代遅れにならない
   Hearts full of passion      心に溢れる情熱や
   Jealousy and hate       嫉妬や憎しみだってなくならない
   Woman needs man       女は男を求め
   And man must have his mate  男もまた女を求める
   That no one can deny     この事を誰も否定することは出来ない
       
   Well, it's still the same old story そう、それが昔から変わらぬ男と女のお話
   A fight for love and glory     愛と栄光のために闘い
   A case of do or die        結果、生きようが、死のうが この世は
   The world will always welcome lovers いつも変わらず恋人たちに歓迎される
   As time goes by...        どんなに時が流れようとも ・・・  ♪」  



 映画の影響でしょう、ピアノの弾き語り、あるいは、ピアノとのデュオによるカバーが多いようです。「キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman」から。アルバムは、「This Is Carol ~ Jazz Beauties 」(2019)。アップされていないので、TVショー、「The Mark Steyn Show」からの動画を。最初の2分半と最後にMCの語りがありますが、ご勘弁を。
   

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  ディス・イズ・キャロル~ジャズ・ビューティーズ
  / This Is Carol~Jazz Beauties
  キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman
  MUZAK/FAB







「As Time Goes By - Carol Welsman」
  
      
    
   
    
 ピアノならこの二人、まずは、歌ものを弾かせたら一番と私は思っている「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」のアルバム、「The Things We Did Last Summer/過ぎし夏の想い出」(2002)から。i-PODの前は、このCDと携帯CDプレイヤーが海外出張の必携品でした。
   
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 Things We Did Last Summer/過ぎし夏の想い出
 New York Trio/ニューヨーク・トリオ
 ヴィーナス・レコード
   






   
「New York Trio - As Time Goes By」

   
 そして、「聴きやすいこと、この上なし」と言えば「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」。アルバム、「魅惑のとりこ/Bewitched」(2001)から。
  
   
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  魅惑のとりこ/Bewitched
  Eddie Higgins Trio/エディ・ヒギンズトリオ
  ヴィーナスレコード






    

「As Time Goes By - Eddie Higgins」

by knakano0311 | 2021-04-15 14:30 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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