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大屋地爵士のJAZZYな生活

雲雀の声が聞こえそうな午後

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 3月に満開だった梅には、もう大きな青い実が ・・・。公園の「ツツジ(躑躅)」は今が満開。そこに蜜を吸いに来る多くの蜂たち。3度目の「緊急事態宣言」下とは思えないほど、穏やかで長閑な時間がゆっくりと流れている。今にも「ヒバリ(雲雀)」のさえずりが、空から聞こえてきそうな公園の午後。
   
 ということで、今宵の曲は、「スカイラーク/Skylark」です。
   
 私が日本人では最高と思っているジャズ・ヴォーカル、「伊藤君子」は、歌手を目指したのは、4歳の時に「美空ひばりに魅了されたからだった」と本人が語っている。その「美空ひばり」生誕80周年を記念し、レコード・デビュー35周年の「伊藤君子」がトリビュートしたアルバムは、「Kimiko sings HIBARI ~ 伊藤君子、美空ひばりを歌う」(2017)。その最後のボーナス・トラックとして「Skylark」は収録されている。そのほか、「小曽根真」とのデュオ・アルバム、「アット・ザ・モントルー・ジャズ・フェスティヴァル」(1997)、「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd」プロデュースの「ナチュラル・ウーマン/Natural Woman」(1994)にも収録されている。
   
 この「スカイラーク」、よく知られているジャズ・スタンダードの「Skylark」ではなく、「美空ひばり」への想いを込めて、「伊藤君子」が「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」の「タンゴ・アパシオナード/Tango Apasionado」を元に、美空ひばりに捧げるために、歌詞をつけた曲で、後にも先にも、「伊藤君子」が誰かのために捧げたのはこの曲だけだという。

 彼女の「ひばり」への熱い想いが感じられるアレンジと熱唱で、私は好きなのだが、残念ながら、YOUTUBEにはアップされていない。下のアルバム紹介のページを開いて、ストリーミングか試聴で聴いてみてください。こんな歌詞がついている。
  
「♪ You were a bird of passion    あなたは情熱の鳥だった
   From you a song of love so deep 歌への愛はとても深く
   Secrets of life, mysteries of the heart 人生の秘密も心の謎さえも
   Flying from the east "Skylark"  あなたは遠い東から飛んできた「ひばり」
   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
               (by Riki Ninomiya, Astor Piazzolla,KIp Hanrahan)


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 Kimiko sings HIBARI~伊藤君子、美空ひばりを歌う
 伊藤君子
 日本コロムビア







 そして、ピアソラの原曲は、こんな曲です。演奏は、「Oblivion Project」。
   
「Tango Apasionado - Astor Piazzolla」


 さて、スタンダードの「Skylark」です。空高く舞い、美しい声でさえずる「雲雀」に語りかけるこの歌は、「Star Dust」などでおなじみの、「ホーギー・カーマイケル/Hoagy Carmichael」が作曲し、1年ほどのちに「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が作詞して、1941年に発表されたという。


【 Skylark 】  by Hoagy Carmichael , Johnny Mercer

「♪ Skylark                 雲雀よ、
  Have you anything to say to me?     なにか私に告げることはない?
  Won't you tell me where my love can be? 私の恋人になる人はどこにいるの?
  Is there a meadow in the mist       口づけを待っている人がいる
  Where someone's waiting to be kissed?   霧に烟る草原はどこ?
  
  Oh skylark                雲雀よ、
  Have you seen a valley green with spring? 泉が湧く緑の谷を見たことある?
  Where my heart can go a journeying   そこが私の心の旅の行先
  Over the shadows and the rain    曇りでも、雨が降っても
  To a blossom covered lane    花が咲く小道を旅すれば、きっと行き着く谷
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


 「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」の人気女性ヴォーカリスト、「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」から参りましょうか。アルバムは、「Let Me Off Uptown」(2005)。

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 Let Me Off Uptown
 シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne
 Telarc






  
「Skylark - Cheryl Bentyne」
  
      


 「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」の愛娘、「モニカ・マンシーニ/Monica Mancini」の歌唱。アルバム、「The Dreams Of Johnny Mercer」(2000)から。  

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 Dreams of Johnny Mercer
 Monica Mancini
 Concord Records







「Skylark - Monica Mancini」


 ちょっと変わったところで、トロンボーンを奏でるスウェーデンの美人二人姉妹、「スライディング・ハマーズ/Sliding Hammers」です。一時話題になりましたね、今はどうしてるんでしょうか。アルバムは、「シングス/Sings」(2008)。

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 シングス/Sings
 スライディング・ハマーズ/Sliding Hammers
 スパイス・オブ・ライフ、アミューズ







「Skylark - Sliding Hammers」


 最後は、お馴染み、「キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman」。ピアノを弾き語るアルバムは、「ディス・イズ・キャロル-ラヴ・ソング20/This is CAROL/Love Song 20」(2016)。 

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ディス・イズ・キャロル - ラヴ・ソング20
 /This is CAROL/Love Song 20
キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman
MUZAK,INC.






「Skylark - Carol Welsman」





by knakano0311 | 2021-04-27 10:30 | 音楽的生活 | Comments(2)
Commented by 井本昌彦 at 2021-04-28 08:08 x
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
スカイラークという曲は、クリスマスソングとそっくり ですね。
Commented by knakano0311 at 2021-04-28 10:13
> 井本昌彦さん
いつもありがとうございます。井本さんからのコメントだと、すこし「ドキッ」としますが(笑い)・・・。
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