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大屋地爵士のJAZZYな生活

亭主の好きな赤烏帽子って ・・・

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 三度目の「STAY HOME」である。「またか、もういい加減にしてくれ」という思いもかなり強いが、そこを抑えての自粛生活に。近隣の商業施設、公共施設は、軒並み休業・休館、再びサブスク三昧、ブログ三昧、ジャズ三昧、読書三昧の巣ごもり生活に戻らざるを得ない。まっ、例年GWのこの時期は混雑が嫌で、どこにも出かけないようにしていたので、例年通りといえば例年通り。そう取り立てて、騒ぐ事でもないかも。
  
 「亭主の好きな赤烏帽子(えぼし)」という言葉がある。「烏帽子は黒塗りが普通であるが、たとえ人の失笑を買おうとも。亭主が赤い烏帽子を好めば、家族はそれに従わなければならない」という意味で、「どんなことでも、一家の主人の言うことには従わなければならない」ということの譬えである。さすがに、今の時代にそんなことがまかり通る訳もなく、そんなことをしたら亭主は家で居場所を失い、離婚の危機に陥る。家族が従うなんてことは、まずあり得ないが、亭主の好きな風変わりな趣味をせいぜい家族は黙認して頂く、許せるのは、まっ、そんなところだろうか。

 我が家に関していえば、「ジャズ」がその最たるもの。私以外は見向きもしない「赤烏帽子」。結構な枚数のCDコレクションになり、断捨離を始めようかと思ったが、なかなか踏ん切りがつかず、実行に移せない。それどころか、この3度目の緊急事態宣言下でのジャズ三昧、またCDが増えそう。

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 さて本題、女性ボーカルは私の赤烏帽子中の赤烏帽子。ジャズ評論家のどなたかが、「いい女性JAZZボーカルの条件は、美人で歌がうまくて、更に艶というかぞくっとする何かを持っていること」みたいなことをおっしゃっていたが、まさに同感。

 そんな一人にあげていい最近の歌手が、イタリアの「エル/Elle」。ウィスパー・ヴォイスが売りで、私もご贔屓のイタリアのピアニスト、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」が、現地のジャズクラブで歌う彼女を見い出し、「寺島レコード」の「寺島靖国」氏もその歌声に惚れ込み、無名の新人ながら、寺島レコードから、「SO TENDERLY」(2019)、「Close Your Eyes」(2021)と続けてリリース。
  
 私がかって罹患していた音楽的持病、ある曲が収録されていれば、歌手が誰であろうとお構い無しに、衝動的にCDを買ってしまうという症状を発症する「女性ボーカル特定曲衝動買い症候群」が、「Close Your Eyes 」、「Comes Love」が収録されていたために、このコロナ禍で再発したのかもしれない。
  
 冗談はさておき、この「エル」、私が女性ボーカルに望むものすべてを持っている一人と言っても過言ではない。ご贔屓、ガラティの美しいピアノをバックにウィスパー・ヴォイスが脳髄を刺激する。繊細に、柔和に、清楚に、可憐に ・・・。ウィスパー・ヴォイスと言っても、セクシーのようで、セクシーでないような微妙な陰影とニュアンスに富んだ快感と快適さを味わえる。
  
 緊急事態宣言下での「STAY HOME」。最初の赤烏帽子は「エル/Elle」でした。YOUTUBEに唯一アップされていた「Tenderly」を。アルバムは、「SO TENDERLY」(2019)。パーソネルは、「Elle (vo)」、「Alessandro Galati (p)」、「グイード・ゾーン/Guido Zorn (b) 」、「ルクレツィオ・デ・セータ/Lucrezio De Seta (ds) 」。


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 So Tenderly
 エル/Elle
 寺島レコード







「ELLE with Alessandro Galati - Tenderly」
  
      

   
 YOUTUBEにはアップされていない「Elle」の歌唱が、イタリアのジャズレーベル、「JAzZMUD」のHPで有難いことに試聴ができる。ファンの方はトライしてみては ・・・。

「JAzZMUD」
  
 そこにアップされていた「Body and Soul」と「I Wish You Love」が試聴できます。

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 So Tenderly 
 Elle 
 JAzZMUD







   
「2. I Wish You Love 4. Body and Soul 」
   
  
 第2作の「Close Your Eyes」(2021)。さらに深みを増したウィスパー・ヴォイスが脳髄をより刺激する。


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 Close Your Eyes
 エル/Elle
 寺島レコード






 「JAzZMUD」のHPで、「Comes Love」と「My Old Flame」の2曲が試聴できます。
   
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 CLOSE YOUR EYES
 Elle
 JAzZMUD







「4. Comes Love  9. My Old Flame」



by knakano0311 | 2021-04-30 00:00 | 音楽的生活 | Comments(4)
Commented by BUSU at 2021-04-30 05:58 x
「美人」じゃないとダメですか?
Commented by knakano0311 at 2021-04-30 09:45
> BUSUさん
コメントありがとうございます。そんなことはありません。くだんの評論家には同感しますが、心に響く歌唱力が一番不可欠なもの。失礼を恐れずに言えば、「研ナオコ」はJAZZを歌わせてみたい歌手のひとりであり、「綾戸智恵」は何回かコンサートに行ったほどのファン。「ニーナ・シモン」、「シャーリー・ホーン」も大のご贔屓です。
Commented by BUSU at 2021-04-30 20:22 x
安心しましたが、〇島〇国氏は「美人」が絶対条件のようですね。
Commented by knakano0311 at 2021-04-30 23:13
> BUSUさん
まっ、昭和のオジサンですから。でも、歌のもつ力、それを歌う歌唱力は、容姿なんぞ、いとも軽々と超えていきますから ・・・。
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