「トウネズミモチ(唐鼠黐)」に代わって、この時期、団地の公園でよく見かける花は、「ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」。「ツクバネウツギ(衝羽根空木)」の園芸種で、春から秋(6〜10月)のかなり長期間に渡って、鐘形の小さい花を多数咲かせる。暑さ寒さや乾燥に強く、公園や道路の脇などによく植えられる。果実がプロペラ状の「萼(ガク)片」をつけ、羽根突きの「衝羽根(ツキバネ)」に似ること、枝の様子が「ウツギ(空木)」に似ていることに由来するという。(「萼片」の写真はNETより拝借)
そして、「サンゴジュ(珊瑚樹)」。「ガマズミ科ガマズミ属」に属する常緑高木で、厚くて水分の多い葉や枝は、火をつけても泡をふくばかりで燃えにくく、そのため、防火樹として庭木や生垣によく用いられるという。秋に真っ赤に熟した果実をびっしりとつけ、その姿を海の「サンゴ(珊瑚)」に見立てて、「珊瑚樹」と名付けられた。(「果実」の写真はNETより拝借)
さて今宵の曲、少し夏向きに参りましょうか。「Beyond the Reef (珊瑚礁の彼方に)」。去ってしまった恋人を想う切ない歌で、ハワイアン・ソングのスタンダードでしょうか。「ジャック・ピットマン/Jack Pitman」というなぜかカナダ出身の作曲家が、1948年に作ったという。1950年に、「ビング・クロスビー/Bing Crosby」がカバーして、全米で大ヒット。私が覚えているのは、ハワイアン・バンドの全盛期、ほとんどのバンドがカバーしていたこと、たしか「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」が主演映画、「ブルー・ハワイ/Blue Hawaii」で歌ったことくらい。
【 Beyond The Reef 】 by Jack Pitman
「♪ Beyond the reef 珊瑚礁の彼方
Where the sea is dark and cold 暗く冷たい海に
My love has gone 私の愛は去ってしまった
And our dreams grow old そして育んだ私たちの夢も
There’ll be no tears 涙は流していないかもしれないし
There’ll be no regretting 後悔もしていないかもしれない
Will he remember me でも私のことは覚えているかしら?
Will he forget? それとも忘れてしまったかしら?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
歌い手は「小野リサ」。アルバムは、ベスト・アルバム「LISA CAFE ~Tempo Feliz~」(2014)、オリジナルの「Bossa Hula Nova」(2001)。
LISA CAFE~Tempo Feliz~
小野リサ
ソニー・ミュージックダイレクト LISA’S ONO BOSSA HULA NOVA
小野リサ
EMIミュージック・ジャパン「Beyond The Reef - Lisa Ono」