平地でも雪が降るかもしれないという今季一番の寒波、大荒れの天気の予報。そんな中、聴きに行ったのは、「HYOGOクリスマス・ジャズ・フェスティバル2021」のプログラムのうち、「大西順子ソロ/JUNNKO ONISHI SOLO "My Favorite SONGS"」。兵庫県立芸術文化センターの神戸女学院小ホールでのライブである。去年、今年とコロナ禍で開国人アーティストの来日がままならず、「アトリエ澤野スペシャル」が中止となり、その影響によるラインアップ。
しかし、2013年9月、毎年故郷、信州松本で行われるクラシックの祭典「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」へ出演。「小澤征爾」氏の猛烈な誘いに負け、一夜限りの復活とし出演を決め、「大西順子トリオ」として、「小澤征爾」率いる「サイトウ・ キネン・オーケストラ」と、「ジョージ・ガーシュウィン/George Gershwin」の「ラプソディ・イン・ブルー/Rhapsody in Blue」を共演した。この共演は、その夏の大きな話題となった。この時の演奏を、私はTV番組で見ている。
私は知らなかったので引退したままと思い込んでいたのだが、2015年9月、「東京JAZZ」へ出演。「日野皓正&ラリー・カールトン SUPER BAND」のサポー ト・メンバーとして出演し、復帰を飾ったという。
「高校生のとき、モンクが奥さんのために書いた『ネリーと共にいる黄昏/Crepuscull With Nelly』という曲に出会って打ちのめされたんです」というジャズ・ピアニストになったきっかけの曲を始め、スタンダードを中心に、独創的なソロ・ライブを聴かせてくれた。
【 演奏曲目 】 *1st set ① Mamma's babies ② メドレー;I Cover The Waterfront ~ ブルースを歌おう/Singing The Blues ~ Ill Wind ③ タイガー・ラグ/Tiger Rag ④ メドレー;ラウンドミッドナイト/'Round Midnight ~ Bemsha Swing ~ Crepuscull With Nelly ⑤ Home Grown
*2nd set ⑦ When Kabuya Dances ⑧ メモリーズ・オブ・ユー/Memories Of You ⑨ スターダスト/Stardust ⑩ メドレー;パリのアメリカ人ジャキー's Europian Episode ~ Lush Life ~ Single Petal Of Rose~ In A Sentimental Mood ~ Take The A Train ~ パリのアメリカ人/An American in Paris ⑪ メンフィス・ストンプ/Memphis Stomp