今宵の曲、「この世の果てまで/The End Of The World」。 「スキータ・デイヴィス/Skeeter Davis」、1962年のヒット曲である。多くのカバーがあるが、我々世代に一番馴染みが深いのは、「ブレンダ・リー/Brenda Lee」の歌唱でしょうか。私のお気に入りの歌唱は、今年、生誕95周年を迎えた「ジュリー・ロンドン/Julie London」の歌唱だった。
【 The End Of The World 】 by Arthur Kent, Sylvia Dee
「♪ Why does the sun go on shining? なぜ太陽は輝き続けるの? Why does the sea rush to shore? なぜ波は浜辺に打ち寄せるの? Don’t they know it’s The End of the World この世の終わりだと知らないのかしら Cause you don’t love me any more だってもう貴方は私を愛してくれないから
Why do the birds go on singing? どうして小鳥は囀り続けるの? Why do the stars glow above? どうして星は空に輝いているの? Don’t they know it’s The End of the World この世の終わりだと知らないのかしら It ended when I lost your love 世界は終わったの あなたの愛を失ったから
I wake up in the morning and I wonder 朝目覚めて不思議に思うの Why everything’s the same as it was なぜすべて今までと一緒なのかと I can’t understand, no, I can’t understand 理解できないし、わからないわ How life goes on the way it does どのように生き続けていったらいいの
Why does my heart go on beating なぜ私の心は鼓動を続けているの? Why do these eyes of mine cry なぜ私の瞳は泣きぬれるの? Don’t they know it’s the end of the world この世の終わりだと知らないのかしら It ended when you said goodbye 世界は終わったの あなたが「さよなら」と言ったから
そして、最近リリースされた、おしどりユニット、「ペトラ・ヴァン・ナウス/Petra Van Nuis(vocal)」と「アンディ・ブラウン/Andy Brown(guitar)」のデュオ・アルバムで、亡き「ジュリー・ロンドン」へ捧げたトリビュート・アルバム、「Lonely Girl ~ I remenber JULIE ~ 」(2021)に収録されている歌唱が秀逸。
スタンダード・ナンバーを、ギターの伴奏だけでアルバム一枚分録音するという、クリエイティヴな天才ギタリスト、「バーニー・ケッセル/Barney Kessel」のアイデアで生まれたアルバム、「Julie Is Her Name」に始まった、ギターを歌の伴奏に使うという新機軸に「アンディ・ブラウン」は大きなリスペクトを表している。