イタリアを代表する名女優「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti」さんが2月2日死去した。90歳。晩年は長くアルツハイマー病を患っていたという。1931年、ローマ生まれ。イタリア映画界の巨匠、故「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni」監督作品の「情事」(1960年)や「太陽はひとりぼっち」(1962年)などへの出演で知られる。1995年にはベネチア国際映画祭で「栄誉金獅子賞」を受賞した。
「気だるく物暗い雰囲気、笑ったシーンの記憶がない女優がいる」とこのブログでも書いたことがある女優「モニカ・ヴィッティ」。(参照拙ブログ
「我が青春のシネマ・グラフィティ(21) ~ モニカ・ヴィッティ ~」 ) 「情事」(1962)、「夜」(1961)、「太陽はひとりぼっち」(1962)、「赤い砂漠」(1964)と「ミケランジェロ・アントニオーニ」監督作品の常連であった。
「アラン・ドロン/Alain Delon」の人気にひかれて「太陽はひとりぼっち」を、映画評にひかれて「赤い砂漠」を観た記憶があるが、「愛の不毛、愛の不条理 ・・」だのと、もてはやされたそのストーリーを、当時の幼稚で青臭い私の感性では理解できるはずもなく、いまだに「小難しい映画」、「わからない映画」というイメージだけが刷り込まれて残っている。しかし「モニカ・ヴィッティ」の乾いた「けだるさ」だけは、強烈な印象として、いまだに目に焼き付いている。
合掌 ・・・・。
今宵の曲、その伊・仏合作映画 「太陽はひとりぼっち/原題;L'eclisse(日蝕)」のテーマ曲を。乾いたエレキ・ギターのリフに続いて流れるアルト・サックスのクールで哀調をおびたメロディが一世を風靡し、我々の学生バンドのレパートリーでもあった「コレット・テンピア楽団/Collètto Tempia and his Orchestra」の演奏。(YOUTUBEで見るをクリック)そして、「ミーナ/Mina」の歌唱、「L'eclisse Twist」も。いずれもサウンド・トラックから。
「太陽はひとりぼっち/L'Eclisse - コレット・テンピア楽団/Collètto Tempia and his Orchestra」 VIDEO 「L'eclisse /太陽はひとりぼっち - Mina/ ミーナ」