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大屋地爵士のJAZZYな生活

春近し、今年もあの日が近づいてきた

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 ポカポカ陽気の一日。出かけた大型ショッピング・モールの屋上庭園では、直接水に触れて遊ばないまでも、噴水の間を子供たちが飛び回っていた。
  
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 1Fの食料品売り場。ハロウィン、母の日、クリスマスと並んで人気の外来記念日、「バレンタイン・デー」のためのチョコ売り場、今が商戦真っ盛り。2019年調べだと、記念日の中では「バレンタイン・デー」の推計市場規模は、約1260億円、「母の日」は、約1205億円、「ハロウィン」は、約1155億円。トップを争って、3者がしのぎを削っているという。今年もきっと、この商戦に乗せられた孫娘が、チョコを持ってくるだろう。

  
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 「チェット・ベイカー/Chet Baker」でしょう。かって、「チェット・ベイカー」についてはこのブログで何度か取り上げたことがある。(参照拙ブログ「男唄に男が惚れて(1) ~チェット・ベイカー 無頼派への憧れ~ 」「60歳過ぎたら聴きたい歌(55) 終わりなき闇 ~チェット・ベイカー/My Funny Valentine ~ 」 など)。
  
 私にとって、その破滅的な人生には共感は全くできないが、その音楽性については、たまらなく惹かれるという矛盾する、ご贔屓のアーティストである。そんな彼の詳細な生涯、評伝については、「ジェイムズ・ギャビン/James Gavin」著、「鈴木玲子」訳の「終わりなき闇 ~チェット・ベイカーのすべて~/原題:Deep in a Dream The Long Night of Chet Baker」(河出書房新社)に詳しい。

 1988年5月13日(金)、宿泊先だったアムステルダムのホテルの窓の下で転落死しているのが発見された。

 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/My Funny Valentine」。この歌は、1937年に、「ロレンツ・ハート/Lorenz Hart」作詞、「リチャード・ロジャース/Richard Charles Rodgers」作曲で、ミュージカル「ベイブズ・イン・マイ・アームズ/Babes in arms」のために作られた。2年後に映画化されたが、そこでは「ジュディ・ガーランド/Judy Garland」が歌った。もともとは女性が歌う歌なのだが、男性歌手のバージョンも多い人気スタンダード曲である。いつの間にか「My Funny Valentine」と言えば、「チェット・ベイカー」、彼の十八番となってしまった。


【 My Funny Valentine 】  by R. Rodgers and L. Hart

「♪ My funny Valentine,     私のちょっと変わっている彼、バレンタイン、
   sweet comic Valentine         可愛くて面白いバレンタイン
   You make me smile with my heart あなたといると心から笑顔になる
   Your looks are laughable,        ルックスは笑えるけど、
   unphotographable           写真向きじゃない
   Yet you're fav'rite work of art  でもあなたは大好きな芸術作品なの

   Is your figure less than Greek?  ギリシャ彫刻には到底およばないし
   Is your mouth a little weak?      口元もちょっとだらしないし
   When you open it to speak, are you smart? 口を開くと、あまり賢いと思えない

   But don't change a hair for me でも、髪の毛一本も変えないでね、私の為に
   Not if you care for me        もしわたしを大事に思っているならね
   Stay little Valentine, stay!      ずっとそのままでいてね、ずっと
   Each day is Valentine's day そうしたら毎日がバレンタインデイになる ♪」
   
   
 彼が亡くなる一年前の1987年の6月14日に、東京の昭和女子大学の人見記念講堂で行われた最終公演のアルバム、「Chet Baker in Tokyo」(1987)から。
   
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 Chet Baker in Tokyo
 Chet Baker
 Evidence







「Chet Baker - My Funny Valentine - Chet Baker in Tokyo」

     


 そんな彼をトリビュートした女性シンガーの一人が、彼が亡くなったオランダ、アムステルダム出身、「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。チェットの死後20周年にリリースされたVol.1、Vol.2の2枚のアルバムのうち、「Two Portraits of Chet Baker Vol.1 」(2006)から。

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 フェイ・クラーセン・シングズ・チェット・ベイカー Vol.1
   /Two Portraits of Chet Baker Vol.1
 フェイ・クラーセン/Fay Claassen
 SPACE SHOWER MUSIC






「My Funny Valentine - Fay Claassen」

   
 トリビュートした男性歌手もいます。フランス出身のギタリスト&ボーカリスト、「ジョー・バルビエリ/Joe Barbieri」。「チェット・ベイカー」のごとき、つぶやくような優しい声のヴォーカル・スタイル。没後25周年を記念してリリースされたアルバム、「Chet Lives !」(2013)に収録されていますが、YOUTUBEにアップされていませんでいたので、バルビエリ自身の手になるトリビュート・ソング、「Chet Lives」を。
   
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 Joe Barbieri/ジョー・バルビエリ
 Chet Lives!
 MUSICSTORE







「Joe Barbieri - "Chet Lives"」


 そして映画から。「ロバート・バドロー/Robert Budreau」監督、「イーサン・ホーク/Ethan Hawke」主演の若き日のチェットを描いた映画、「ブルーに生まれついて/原題:Born to Be Blue」(2015)から。「イーサン・ホーク」自身が歌っています。
   
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 Born To Be Blue [Blu-ray]
 イーサン・ホーク, カルメン・イジョゴ
 ポニーキャニオン










「映画『ブルーに生まれついて』本編特別映像 マイ・ファニー・ヴァレンタイン」
  



by knakano0311 | 2022-02-11 00:00 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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