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大屋地爵士のJAZZYな生活

シアワセノカタチ

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 ご近所のペット・ディ・サービスの店の看板猫、「オミ」くん。いつ見ても陽当りのいい窓辺のハンモックで気持ちよさそうに寝ている。よく行くカフェでは、鳩の番(つがい)が、人を怖がる風もなく、お客さんが落としたパン屑を漁っている。「シ・ア・ワ・セ」そのものという感じ ・・・。


 今宵の歌は、「Jazzy,Not Jazz」の旗頭、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」のアルバム、「Half The Perfect Worl」(2006)から同タイトルの「Half The Perfect World」。直訳すれば、「完璧な世界の半分」。なぜか意味不明「幸せになる12の方法」という日本語のタイトルがついている。最初このタイトルを見たときは、「人生すべてに満足とはいかないもの、半分も満足すれば良しとしよう」、そんな説教臭く、年寄りじみた歌のアルバムかと思っていました。しかし、「レナード・コーエン/Leonard Cohen」、「トム・ウエイツ/Tom Waits」、「フレッド・ニール/Fred Neil」などによって書かれた12曲にフォーカスを当てた、ちょっとこだわりのアルバム。コンテンポラリーな味付けがされているが、彼女のノスタルジックでレトロっぽい声に癒される人も多いと聞く。
  
 タイトル曲でもある9曲目のこの歌は、詩人であり、小説家でもある「レナード・コーエン」の曲のカバー。一筋縄ではいかないコーエンのこと、「そんな表層的な歌のはずはない」と思いつつ、前回は訳しては見たが、やはり、訳しながらも、意味するところがいまひとつよく理解できないコーエンの歌だった。

【 Half The Perfect World 】  by Anjani Thomas, Leonard Cohen

「♪ Every night he'd come to me  毎晩のように彼は私の元へとやってきた
  I'd cook for him, I'd pour his tea  私は彼のために食事を作り、お茶を入れた
  I was in my thirties then     そのとき私はまだ30代
  Had made some money, lived with men 少し蓄えもあり何人かの男とも暮らした

  We'd lay us down to give and get  私たちは横たわり、お互いを捧げあった
  Beneath the white mosquito net   白い蚊帳の中で
  And since no counting had begun  そして最初から時間など気にせずに
  We lived a thousand years in one 二人は一つになり千年とも思える時を過ごした

  The candles burned       キャンドルが燃え尽き
  The moon went down      月は傾き
  The polished hill         つややかに光る丘や
  The milky town          乳白色に輝く街は
  Transparent, weightless, luminous 透き通って、無重力のように、発光して
  Uncovering the two of us     私たち二人を覆っているものを剥ぎ取り
  On that fundamental ground     根本的な領域まで達した
  Where love's unwilled, unleashed, unbound そこは愛は強制されず自由なもの
  And half the perfect world is found  二人で完璧な世界、私はその半分なんだ
  
   ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


  
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 ハーフ・ザ・パーフェクト~幸せになる12の方法
 マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux
 ユニバーサル ミュージック クラシック







「Half the Perfect World - Madeleine Peyroux」

     
    
 ラスト12曲目は、あの「チャールズ・チャップリン/Charles Chaplin」作曲の「Smile」。「幸せになる12の方法」しては納得の曲。

「Smile · Madeleine Peyroux」
by knakano0311 | 2022-02-22 00:00 | 音楽的生活 | Comments(0)
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