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大屋地爵士のJAZZYな生活

昭和の雰囲気が漂う路地裏を歩く

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 駅の近くに再開発から取り残されたまま、昭和の雰囲気が漂う路地裏がある。この一角にスナック、居酒屋などが、寄り添うようにかたまっている。一瞬タイムスリップしたかのようだ。近くを通りかかったので、このコロナ禍でどうなっているかちょっと覗いてみた。昭和がだんだん取り壊されていく一方で、どっこい、逞しく生き残っていました。
   
 今宵の曲、「Blues for 52nd Street」。「アーチー・シェップ/Archie Shepp」と「マル・ウォルドロン/Mal Waldron」のデュオ・アルバムから。「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」の伴奏者としても知られる、「マル・ウォルドロン」最初のビリーへのトリビュート・アルバムで、「Left Alone Revisited: A Tribute to Billie Holiday」(2005)とタイトルされた。ヴォーカルも「アーチー・シェップ」。

 「52nd Street」。ニューヨーク、マンハッタンの52丁目(ストリート)である。かつては、ジャズの中心地であり、有名ジャズクラブの「バードランド」を始めとするジャズクラブなどが数多く集まっていたという。この通りをタイトルにした曲に、「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」が作曲した「52nd Street Theme/52丁目のテーマ」、「ビリー・ジョエル/Billy Joel」のアルバム、「ニューヨーク52番街/52nd Street」などがある。


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 追憶 ~ レフト・アローン/Left Alone Revisited
 マル・ウォルドロン&アーチー・シェップ
 徳間ジャパンコミュニケーションズ







「Archie Shepp & Mal Waldron - Blues for 52nd street」

     


 そして思い出の曲、「Moon Over Bourbon Street (バーボン・ストリートの月)」。「スティング/Sting」の曲。私は、2003年9月にニューオリンズを訪れたことがある。フランス風の建物が建並ぶ「フレンチ・クオーター」。そこが繁華街であり、そこのメイン・ストリート、「バーボン・ストリート」には、何十というJAZZのライブハウスが軒を連ね、観光名所ともなっている。滞在中、毎晩のように、バーボン・ストリートのライブ・ハウスへ出かけていった。

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「フラジャイル/Fragile」と並んで有名な「スティング」のヒット曲。この歌を聴くと、南部特有のまとわりつくようなヒートウェイヴ(熱波)のなか、バーボン・ストリートのライブハウスの片隅で、JAZZと酔っ払いの喧騒に身を委ね、行き交う人のそぞろ歩きを見ながら「なんて遠くまで来てしまったんだろう」 とバーボンを飲みながら、ぼんやり思っていた自分が眼に浮かぶ。美しくもグルーミイで、ちょっぴりメランコリーで悲しい歌。

【 Moon Over Bourbon Street (バーボン・ストリートの月) 】 by Sting

「♪ There's a moon over Bourbon Street tonight  
       今宵もバーボンストリートのうえに月が輝いている
  I see faces as they pass beneath the pale lamplight 
       俺は青白い街灯の下を行き交う人々の顔を見ている
  I've no choice but to follow that call  
       明るい灯りや、人々のざわめき、月 ・・・
  The bright lights, the people, and the moon and all 
      それらが呼ぶ声に抗うことが出来ずにさまよいでてきた俺
  I pray everyday to be strong  
      毎日、強くなれるようにと祈っているんだ
  For I know what I do must be wrong  
      なぜなら、自分のしていることが間違っていると知っているからさ
  Oh you'll never see my shade or hear the sound of my feet 
      君にはきっと俺の姿は見えないし、足音すらも聞こえないだろう
  While there's a moon over Bourbon Street  
      バーボンストリートに月がかかっているあいだは

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I must love what I destroy and destroy the thing I love 
      俺の破壊したものを愛し、俺の愛したものを破壊せねばならないなんて
  Oh you'll never see my shade or hear the sound of my feet 
      君にはきっと俺の姿は見えないし、足音すらも聞こえないだろう
  While there's a moon over Bourbon Street  
      バーボンストリートに月がかかっているあいだは・・・ ♪」


 いくつものバージョンがある。お気に入りは、アルバム、「Bring On The Night」(1986)。

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 Bring on the Night
 スティング
 A&M







「Moon Over Bourbon Street (Live In Amhem, 1985) - Sting」


 そして、2001年、9月11日、NYで同時多発テロが起こったその日にイタリア、トスカーナの彼の自宅で行われたライブを収録したアルバム、「All This Time」(2001)から。ウクライナでまた血が流されている ・・・。

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 All This Time
 スティング/Sting
 Universal Import







「Sting - Moon Over Bourbon Street (Live in Toscana - 2001)」





by knakano0311 | 2022-03-15 00:00 | おやじの遠足・街歩き | Comments(0)
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