ということで、エイプリル・フールの今宵に聴く曲は、「フール・オン・ザ・ヒル/Fool On The Hill」。ノルウェイ出身、アンニュイでちょっぴりダーク、ひんやりとした陰翳を感じる大人のムードを湛えたボーカルは、私の大のご贔屓「インガー・マリエ(グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」、アルバム、「Make This Moment」(2005)から、「ネイチャー・ボーイ/Nature Boy」との絶妙のメドレーで。
「インガー・マリエ/Inger Marie Gundersen」。1959年生まれ、2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きで、苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、最新作を含め、たった5作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶とクールやダークに感じられるその奥に、温もりを垣間見ることができる。
「Fool on the hill」。言わずと知れた「ビートルズ」の代表曲ですが、この曲は地動説を唱えたあの「ガリレオ・ガリレイ/Galileo Galilei」に、「ポール・マッカートニー/Paul McCartney」がインスパイアされて作ったという。
【 Fool on the hill 】 by John Lennon / Paul McCartney
「♪ Day after day, alone on a hill 毎日一人で丘の上に立っているあの男 The man with the foolish grin ニヤニヤ笑いながら is sitting perfectly still じっとして動かない Nobody wants to know him 誰も彼が何者なのかなんて気にしてない They can see that he's just a fool 単なる愚か者と見ているだけ But he never gives an answer でも彼は自分が何者かを決して言わない But the fool on the hill 愚か者のふりをして、ただ丘の上に立っているだけ
Sees the sun going down 太陽の沈むのを眺めながら And the eyes in his head 彼の眼だけが See the world spinning round 地球が回っているのを見ている
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「Nature Boy」。私が洋楽に目覚めた中学3年生か高校生のころ、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」の1948年のヒット曲。
【 Nature Boy 】 作詞・作曲;エデン・アーベ/Eden Ahbez
「♪ There was a boy… 昔あるところに少年がいたんだ A very strange enchanted boy. とても変わった魅力のある少年だった They say he wandered very far, very far 彼はとてもとても遠い場所から Over land and sea, 長い旅をし、やって来たのだと人は噂した A little shy and sad of eye 内気で、悲しい目をしていたが But very wise was he. その少年は大変賢かった
And then one day, そして、ある日 One magic day, he passed my way. ある不思議な日、少年は僕の前に現れた And while we spoke of many things, 僕達はたくさんのことを話した Fools and kings, 愚者や王様たちについての話を This he said to me, そして、彼は僕にこう言った ”The greatest thing you’ll ever learn 『君が学ぶべき大事な事は Is just to love and be loved in return” 人を愛せば、自分も愛される』と ♪」