子供の頃、アニメと言えばディズニー映画だった。ディズニー音楽をジャズとして初めて聴いたのは、大学生の時で、あの「デイヴ・ブルーベック・カルテット／the Dave Brubeck Quartet」のアルバム、「デイヴ・ディグズ・ディズニー／Dave Digs Disney」(1957)であった。「ディズニー音楽もジャズになるんだ」という新鮮な驚きを記憶している。そのいくつかの曲は、その後、ジャズ・スタンダードにもなっている。
今宵は、「デイブ・ブルーベック・カルテット」の「デイブ・ディグス・ディズニー」から。「テイク・ファイヴ／Take Five」の2年前に、ディズニー映画の音楽をジャズ化するというコンセプトで録音されたアルバムで、「白雪姫／Snow White and the Seven Dwarfs」（1937）からは、「いつか王子様が／Some Day My Prince Will Come」、「ハイホー／Heigh-Ho」、「ピノキオ／Pinocchio」（1940）からは、「星に願いを／When You Wish Upon a Star」、「ふしぎの国のアリス／Alice In Wonderland」（1951）からは、「不思議の国のアリス／Alice In Wonderland」などが収録されている。
この後、「いつか王子様が／Some Day My Prince Will Come」は、「ビル・エヴァンス／Bill Evans」が、「ポート・レイト・イン・ジャズ／Portrait in Jazz」（1959）で、「マイルス・ディヴィス／Miles Davis」が「Some Day My Prince Will Come」（1961）で取り上げている。
最近のアルバムでも、「アナと雪の女王／原題：Frozen」の大ヒットの影響でしょうか、コンピ・アルバムがリリースされている。ディズニー・ソングの名曲を、ジャズ界のトップ・アーティストたちが、ビッグ・バンド・ジャズのアレンジでカヴァーしたアルバム「ジャズ・ラヴズ・ディズニー／Jazz Loves Disney」（2016）、続く第2弾「ジャズ・ラヴズ・ディズニー 2 -ア・カインド・オブ・マジック-／Jazz Loves Disney 2 ～ A KInd Of Magic ～」（2017）をあげておきます。
「Jazz Loves Disney」からは、「シンデレラ／原題：Cinderella」（1950）から、「ステイシー・ケント／Stacey Kent」の歌う「ビビディ・バビディ・ブー／Bibbidi Bobbidi Boo」を、 「Jazz Loves Disney 2」からは、「美女と野獣／原題: Beauty and the Beast」（1991）からは、「ベベウ・ジルベルト／Bebel Gilberto」が歌う「美女と野獣」を ・・・。
