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大屋地爵士のJAZZYな生活

何度となく ・・・

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国内の新規感染者数の推移
    
 新型コロナウイルスの国内感染者は16日、午後7時半現在で、新たに11万675人が確認された。1日あたりの全国の新規感染者数は、これまで今年2月5日の10万4163人が最多だったが、これを約6500人上回り、初の11万人台となった。第7波の急拡大はさらに続く可能性がある。(7月17日朝日新聞)

 その後も、各地で過去最多が止まらない。ちょっと迷っていたが、やはり4回目のワクチン接種に行こうと決めた。
   
 人類は紀元前の昔から、さまざまな感染症と戦ってきた。今回の「コロナ・ウイルス/COVID-19」のような世界的なウイルス感染は、紀元前8000年以上前から繰り返し起こっているという。ウイルスは、人が集まり移動することでどんどん拡大するので、文明化が進み、人々の交流が国をまたいでいくことが加速すると、世界的な感染へと拡がっていく。まさに、都会病であり、文明病であり、グローバリゼーション病と言っていいかもしれない。
   
 原因も治療も十分に確立されていなかった時代なので単純に比較はできないが、ヨーロッパ全人口の約3分の1が死亡したといわれているペストは、1347~1353年の6年間に史上最大規模で流行し、その後も、1894年には香港や広州で猛威を振るい、南中国の港から船に乗って、アジアやアメリカ大陸など全世界に広がって行き、最多の1907年には、インドだけで131万人の死亡が報告されている。全世界では、1903~1921年でペスト死亡は1,000万人と推定されている。そして、これが最後の世界的大流行になった。(参考 「【医療コラム】パンデミック(世界的大流行)の歴史」「人類を脅かす感染症のパンデミック(世界的大流行)」「数百年おきにウイルス達が教えにやってくる!! 繰り返す歴史とは」


 その後もスペイン風邪、インフルエンザ、エイズ、鳥インフルエンザ、SARSなど新興感染症が繰り返し発生し、いまも根絶はできていないのである。コロナ・ウイルス何回も何回もバージョンを代えて発生し、人類は、今後も長期間の戦いを覚悟しなければならないように思える。過去の歴史を見れば、「ゼロ・コロナ」というのは、極めて楽観的で、ほとんど不可能な話で、他の感染症と同じく、「ウィズ・コロナ」、一人一人の日常の生活の中に対策、対応を組み込んでいかなければならないように思えるが、価値や基準が多様化し、自国ファースト主義に大きく傾いている今、全世界的にそんなことが可能なのだろうか? あと何回波が襲ってくるのだろうか。


 今宵の曲、「何度でも繰り返して」という意味の「Time After Time」。多くの方は、まず「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の1984年のヒット曲で、「マイルス・デイヴィス/Niles Davis」等多数のアーティストにカヴァーされているスタンダード・ナンバー。

【 Time After Time 】 by Cyndi Lauper/Robert Hyman

「♪ Lyin' in my bed I hear the clock tick ベッドに寝転がると聞こえる時計の音
  And think of you        そんな時あなたのことを考えてしまう
  Caught up in circles confusion   思いは堂々巡りになってしまうが
  Is nothing new         それはいつものことで珍しくもない
  
  Flashback warm nights   突然思い出すいくつかの夜
  Almost left behind     ほとんどはもう過去のことだけれど
  Suitcase of memories   スーツケースいっぱいに詰まる位の思い出
  Time after time      何度となく繰り返した思い出
  
   ・・・・・・・・・・・・・
  
  If you're lost you can look   もしあなたが見失ったとしても
  and you will find me     探せばきっと私を見つけられる
  Time after time       何回でもね
  If you fall I will catch you  もしあなたが倒れても私が受け止めるよ
  I'll be waiting        私はずっと待っているから
  Time after time       何度でも 何度でも

   ・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
   

 「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌唱。アルバム「Simply Eva」にも収録されているが、1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズクラブ、「Blues Alley」での最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」(2015)から。

   
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 Nightbird
 Eva Cassidy
 BLIX







「Eva Cassidy - Time After Time」


          



 「Time After Time」。同名異曲があります。「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」よりも大分昔のスタンダードで、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」が歌って1957年にヒットした曲。この曲は「ラホス・コルタイ/Lajos Koltai」監督の映画「いつか眠りにつく前に/原題;Evening」(2007)、「ノーラ・エフロン/Nora Ephron」監督の実話に基づく映画で、「メリル・ストリープ/Meryl Streep」と「エイミー・アダムス/Amy Lou Adams」が共演した「ユー・ガット・メール/原題:You've Got Mail」(1998年)で使われていた。


【 Time After Time 】  作詩;Sammy Cahn 作曲;Jule Styne

「♪ Time after time,       何度でも何度でも
  I tell myself that I'm     自分に言って聞かせるんだ
  So lucky to be loving you  君を愛することができて僕は幸せ者
  so lucky to be the one    たった一人の幸せ者さ
  you run to see in the evening 一日が終わり夕方になると
  when the day is through  君は僕に会いに走って来る

  I only know what I know  ただこれだけは言える
  the passing years will show 過ぎ去った時が見せてくれるのは
  you’ve kept my love so young, so new 今も昔と同じ僕の君への愛の姿
  so you              君の僕への愛の姿

  and time after time    何度でも何度でも
  you'll hear me say that I'm きっと君は僕の言葉を聞くよ
  so lucky to be loving you  君を愛することができて僕は幸せ者って

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」 


 映画で歌っていたのは、「マーガレット・ホワイティング/Margaret Whiting」。なじみはないが、1940~50年代にもっとも活躍した「マイ・フーリッシュ・ハート / MY FOOLISH HEART」などが代表的なヒット曲no
白人女性ポピュラー・シンガー。この曲、たしか、「チェット・ベイカー/Chet Baker」もカバーしていました。
    
 今宵は「カーリー・サイモン/Carly Simon」の歌唱。「トーチ/Torch」(1981)に続く2番目のスタンダード曲集、「マイ・ロマンス/My Romance」(1990)から。往年の「恋多き奔放な女」の印象から、結婚、出産、離婚を経て、落ち着いた大人の雰囲気を纏った歌手への成長を遂げた。
  

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 My romance
 カーリー・サイモン
 Arista







「Carly Simon - Time After Time」

 



by knakano0311 | 2022-07-21 08:30 | 想うことなど・・・ | Comments(0)
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