今宵の曲は、「The Second Time Around」。直訳すれば、「2回目、第2ラウンド」。「サミー・カーン/Sammy Cahn」、「ジミー・ヴァン・ヒューゼン/Jimmy Van Heusen」の手になる曲で、 私は観たことはありませんが、1960年の映画、「ハイタイム/High Time」で紹介され、「ビング・クロスビー/Bing Crosby」が歌い、翌年の「ママは二挺拳銃/原題;The Second Time Around」(1961) で、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」が挿入歌を歌い、ヒットしたという。
【 The Second Time Around 】 by Sammy Cahn / Jimmy Van Heusen
「♪ Love is lovelier, 2度目ならきっと The second time around より愛らしくできるわ Just as wonderful, しっかり自分の両足で立った With both feet on the ground すばらしい恋にね It's that second time 2回目ならきっと自分らしく you hear your love song sung 恋の歌を奏でられるわ Makes you think perhaps that love, 若い時は多分 like youth, is wasted on the young 恋を浪費してきたから
Love's more comfortable 2度目に落ちた恋は、 The second time you fall より心地よい恋になりそう Like a friendly home 2度目に訪れる The second time you call 友達の家のようなもの Who can say what brought us 二人がなぜこうなったのか、 to this miracle we've found 誰も知らない
There are those who'll bet 運命の恋は生涯たった一度だけ Love comes but once and yet そう信じている人もいる I'm oh so glad we met でもあなたに会えてよかった The second time around 2度目の恋の相手があなたで ♪」
おなじ北欧、スウェーデンを代表する歌手兼女優の「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」も、この曲を歌っています。北欧の無名に近い彼女の名前がジャズ・ファンの間で、世界的に有名になったのは、なんといっても1964年に、欧州をツアー中だった「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」と録音したアルバム「ワルツ・フォー・デビー/Waltz For Debby」である。この曲は、同じく「ビル・エヴァンス・トリオ」のサポートを受けて録音されたアルバム、「Make Mine Swedish Style」(1964)に収録されている。リリカルな清涼感に満ち、初夏に聴くにふさわしい一枚か。