人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_21453227.jpg

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_21455580.jpg

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_23135731.jpg

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_23142087.jpg


 神戸へ帰る三男送りがてら新春ドライブ。三男が住んでいるところの極近くに、「兵庫運河」がある。かなり歴史的な運河。すこしウォーキングを兼ねて歴史散策。歩けば気分は「ブラタモリ」。
 
 「兵庫運河」は、神戸市兵庫区にある5つの運河(兵庫運河・兵庫運河支線・新川運河・苅藻島運河・新湊川運河)の総称。 風波が高く、古来船舶の航行に難のあった和田岬を迂回するためのバイパスとして作られたという。運河周辺には「大輪田泊(おおわだのとまり)」や「兵庫津」に関連する歴史的遺産が点在している。
 
 明治26年11月、「兵庫運河株式会社」が創立され、明治29年から運河の開削が始まった。幾多の困難の末、明治32年12月に兵庫運河の工事は完成したという。現在は、「材木町」という地名から想像できるが、かつての運河にあった貯木場を整備して造られた、日本初の日本ボート協会F級公認コース、浜山レガッタコース沿いには「浜山プロムナード」が整備されている。まずそこを散策する。水鳥が羽を休めていた。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_22024176.jpg

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_22031071.jpg


 この運河に架かっている鉄橋をわたるのが、通称「JR和田岬線」。正式には、山陽本線兵庫駅から分岐して和田岬へと向かう支線である。人口150万人以上を擁する大都会・神戸市を走るローカル線。朝夕しか電車が走らない、休日はわずか2往復しか走らないというたった2.7kmの不思議なローカル線。
   
 その歴史は古く、始まりは明治21年(1888年)。神戸より西へ鉄道建設を進めるための資材運搬用にレールが敷かれたという。その後は和田岬にある三菱電機、三菱重工、川崎重工などの工場への通勤客で平日の朝夕は混雑するという。
  
 そういえば、大学3年の時の工場実習は和田岬の「三菱重工神戸造船所」であった。舶用のポンプの試験などの手伝いをした記憶がある。そしてたしか3週間のという実習期間だったので、休日は工場内にある宿泊施設をでて、この「和田岬線」に乗って元町、三宮まで遊びに行った記憶がよみがえってきた。

 写真の鉄橋、実は日本で最初の鉄道可動橋。かつては長さ15mほどの鉄橋全体が90度回転する旋回式の可動橋で、運河を行く船の通航を確保していたという。非常に珍しい旋回式の可動橋、現在は回転装置が外され、完全に固定されてる。ほとんど電車が走らないので、電車は「取り鉄?」さんの写真を拝借しました。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_22573692.jpg

   
 この線の終着駅「和田岬」にある「三菱重工神戸造船所」の敷地内には、幕末の1864年、「勝海舟」の設計により構築された貴重な歴史遺産「和田岬砲台」がある。大阪湾を守る目的でこのような砲台が4基つくられ、西宮ヨットハーバーの近くにもあったが、内部も外観も当時のまま残っているのはここだけだそうだ。普段は一般の立ち入りができないが、月に一度だけ特別にこの砲台が一般公開されるという。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_22583965.jpg


 そして、時間がなかったので車で横を通っただけだが、「清盛塚」。すぐ近くの福原に都を開いた「平清盛」の塚と言われたところ。十三重石塔「清盛塚」は、清盛の墓と伝えられてきたが、大正12年の調査で墳墓ではないことが判明し、近年の研究では清盛の供養塔であるとの説が有力となってる。1286年(弘安9年)に造立された十三重の石塔は、700年以上たった今でも、清盛ゆかりのこの地に堂々とそびえたっている。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_23004985.jpg


 わずか数㎞四方のこの地に、中世から近代までの歴史が凝縮されている。改めて「兵庫」という地の歴史的価値に気づいた。さて、わが息子は ・・・・。


 今宵の曲、「I Cover the Waterfront」。この「ウォーター・フロント/Waterfront」、「池のほとり」ではなく、「海辺」のようで「波止場にたたずみ」という邦題が付けられている。「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」の持ち歌でもあった、1933年の古い古いポピュラー&ジャズ・スタンダード。この歌が書かれたきっかけは、1932年の同名のベストセラー小説、それをもとにした映画だったという。作詞は「エドワード・ヘイマン/Edward Heyman」、作曲は「ジョニー・グリーン/Johnny Green」。

【 I Cover the Waterfront 】 by Edward Heyman, Johnny Green

「♪  (verse)
 Away from the city that hurts and knocks 傷つき打ちのめされる都会を離れ
 I'm standing alone by the desolate docks 静寂と凍てつくような寒さに包まれた夜
 In the still and the chill of the night  私は人気のない波止場に佇んでいる
 I see the horizon the great unknown 果てしない水平線を見ていると
 My heart has an ache        心が痛む
 It's as heavy as stone        まるで石のように重い痛み
 Will the dawn coming on, make it light 夜明けは来るのだろうか、私の心にも

    (chorus)
 I cover the waterfront  海辺を歩きながら
 I'm watching the sea  じっと海を見ていた
 Will the one I love    あの人は私のもとへ
 Be coming back to me?  帰ってくるのだろうか

 I cover the waterfront   海辺を歩きながら
 In search of my love   あの人を探す
 An I'm covered      空を見上げれば
 By a starlit sky above   星がまたたく夜空が広がっている

 Here am I         わたしはここよ
 Patiently waiting      ずっと待っているのよ
 Hoping and longing     はかない希望を持ちながら
 Oh, how I yearn      どんなに私が恋焦がれているか
 Where are you?       あなたはどこにいるの
 Have you thought back time? 帰ってくる気はあるの
 Will you remember?    わたしをもう忘れてしまったの
 Will you return?      帰ってきて

 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・  ♪」
  

 古いスタンダードなので多くのカバーがある。まずは、「アン・バートン/Ann Burton」。少し歌詞を変えて歌ってますが、「バートン節」。1977年6月、「アン・バートン」3度目の来日の際に録音されたアルバム、「雨の日と月曜日は/Burton For Certain 」(2003)から。バックは、日本のジャズを支えた「稲葉國光(b)」と「大隅寿男(ds)」そしてピアノは、「ケン・マッカーシー/Ken McCarthy」。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_14312897.jpg




  
「I Cover The Waterfront ー Ann Burton」


      
   

 二人目は、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」の「Gypsy in My Soul」(2004)から。ジプシー・ジャズ風のアレンジが新鮮。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_14324698.jpg





「I Cover The Waterfront ー Connie Evingson」



 ささやき声、ウィスパー・ボイスの歌唱はどうですか。「レナ・セイカリー/Lena Seikaly」。アルバム、「Looking Back」(2013)から。

新春歴史ウォーキング、歩けば気分は「ブラタモリ」_b0102572_1734356.jpg   

 Looking Back
 Lena Seikaly
 CD Baby






   
「I Cover the Waterfront ー Lena Seikaly」



   


  

by knakano0311 | 2023-01-05 00:00 | おやじの遠足・街歩き | Comments(0)
<< 新春、安全祈願から活動の始動です 冬の夜に聴きたいピアノ(4) ... >>