図書館に予約をしていて、やっと順番が回って来た本を一気に読んだ。「我ら闇より天を見る/原題:We begin at the end」(早川書房、クリス・ウィタカー/Chris Whitaker著、 鈴木 恵 訳)。評判に違わず、傑作ミステリーであった。最近読んだ海外ミステリーでは、2021年に本屋大賞 翻訳小説部門 第1位を獲得した「ザリガニの鳴くところ/原題:Where the Crawdads Sing」(早川書房、ディーリア・オーエンズ著、 友廣 純 訳)と双璧をなすといっていい。
歌の上手い「ダッチェス」。保護施設のあるモンタナから、生まれ故郷のカリフォルニアを目指して帰る途中、旅費が無くなり、とあるバーで歌って旅費を稼いだ歌が、「サイモンとガーファンクル/Simon & Garfunkel」の「明日に架ける橋/Bridge Over Troubled Water」だった。このシーンを読んでいる時、頭を駆け巡ったのは、「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」、1996年、1月3日、ワシントンDCの老舗クラブ、「ブルース・アレイ/the Blues Alley jazz club」での絶唱であった。この歌唱以外には考えられなかったのだ。アルバム、「Nightbird」(2015)から。
【 Bridge Over Troubled Water 】 by Paul Frederic Simon
「♪ When you’re weary 君が生きるのに疲れ Feeling small 自分がちっぽけな存在に思えたり When tears are in your eyes 涙がこぼれそうな時 I will dry them all 僕が全部拭ってあげる
I’m on your side 僕はいつだって君の味方さ When times get rough きつい時が来て And friends just can’t be found 友達がみつからない時も
Like a bridge over troubled water 激流に架かる橋のように I will lay me down 君のために横たわるよ Like a bridge over troubled water 激流に架かる橋のように I will lay me down 君のために横たわるよ