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大屋地爵士のJAZZYな生活

さらばジャマイカ、さらばベラフォンテ

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 『「バナナ・ボート/Day-O (Banana Boat Song)」などのヒット曲で知られる米国の歌手で人権活動家の「ハリー・ベラフォンテ/Harry Belafonte」が25日、ニューヨーク市マンハッタンの自宅で死去した。96歳だった。』との訃報。
 
 1927年、ニューヨークのハーレムで生まれたベラフォンテ。幼少期を母親の出身地のジャマイカで過ごし、ニューヨークに戻ったあとナイトクラブで歌手としての活動を始めたという。「デー・オ!」の掛け声から始まる「バナナ・ボート」や、「さらばジャマイカ/Jamaica Farewell」、「マチルダ/Matilda」は日本でも人気を博し、アルバム「カリプソ/Calypso」も大ヒットとなった。

 ベラフォンテは社会活動に熱心に取り組んだことでも知られ、1950年代後半からは、「マーチン・ルーサー・キング/Martin Luther King, Jr.」牧師などとともに人種差別の撤廃を求める公民権運動に力を注いだほか、1985年に発表されたアフリカの飢餓救済を呼びかけたチャリティー・ソング「ウィー・アー・ザ・ワールド/We Are THhe World」の制作にも携わったという。

 小遣いもままならない高校生の頃、どういう訳か、彼のミニ・アルバムを持っていた。そして、歌詞を暗記するほど好きだったのは、「さらばジャマイカ/Jamaica Farewell」の方だった。いまでも歌詞は覚えている。きっと、今でも好きなカリブ海の音楽スタイル、「カリプソ calypso」に魅かれたんでしょう。


 合掌 ・・・・・


 作詞は、アメリカにカリプソを広めた立役者の「ロード・バージェス/Lord Burgess」。メロディについては、もともと西インド諸島で広く歌われていたいくつかの民謡やフレーズ、他のカリプソをバージェスがまとめて編集したものだという。

【 Jamaica Farewell 】  by Lord Burgess

「♪ Down the way      夜は陽気な
  Where the nights are gay  通りを下り
  And the sun shines daily   毎日明るい太陽が
    on the mountaintop   山頂に輝く
  I took a trip on a sailing ship 僕はそんな島ジャマイカに
  And when I reached Jamaica I made a stop 帆船で着いた

  But I'm sad to say I'm on my way 言うのは哀しいけどまだ旅の途中
  Won't be back for many a day  しばらくは帰れないんだ
  My heart is down    僕の心は落ち込んだが
  My head is turning around  踵を返し キングストンに
  I had to leave a little girl in Kingston town 彼女を残して去らねばならなかった

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 ベストアルバム、「Best of Harry Belafonte」(2008)から。

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 Best of Harry Belafonte
 ハリー・ベラフォンテ
 Not Now UK







「Jamaica Farewell w/ Lyrics - Harry Belafonte」

     
  
 貴重なライヴ映像も ・・・。1966年3月、ストックホルム

「Harry Belafonte - Jamaica Farewell (Live)」


  


by knakano0311 | 2023-04-29 00:00 | 訃報を聞いて | Comments(0)
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