人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

あれから53年 ・・・


あれから53年 ・・・_b0102572_16154247.jpg


 「日本万国博覧会」、通称「大阪万博あるいは70年万博、EXPO'70」が、大阪府吹田市の千里丘陵で開催されたのは、私が就職をした次の年、1970年であった。会社から遠くなかったので、混雑を避けるため、会社が終わってから、何回も見に行ったことを覚えている。TVやラジオで聴いたことしかない多くのアーティストたちが来日し、「万博ホール」などでコンサートを行ったアーティストは、「ジリオラ・チンクエッティ」、「ディオンヌ・ワーウイック」、「シルヴィー・バルタン」、「アンディ―・ウイリアムズ」、「トム・ジョーンズ」、「モンキーズ」、「アバ」、「アマリア・ロドリゲス」などであったが、とりわけ、「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」はぜひ聴きたいと思ったが、抽選で外れ、聴き逃してしまった。

 万博跡地。その後は、北東側は「万博記念公園」に、南西側は「エキスポランド」から「エキスポシティ」に変わったが、いずれも時々訪れている。この日は、「エキスポシティ」にショッピングに ・・・。フードコートから見える「太陽の塔」は相変わらず奇怪な姿だが、53年経っても懐かしいし、会社生活の最後は、この塔を毎日見ながら通勤をした。

 2025年に開催される「大阪・関西万博」。手放しで喜べない。はっきり言うと今でも反対である。2020年の東京オリンピックと同様、昔の夢を懐かしむアナクロであり、一過性の箱もの、土木事業による景気浮揚を狙う胡散臭さが拭えない。同時開催はずれ込んだが、横文字を使ってごまかしているが、その売り上げの6割はカジノだという「IR」に至ってはなおさらである。ラスベガスやシンガポールの成功例ばかりが紹介されているが、カジノの周りにはギャンブル依存者のための質屋がずらりと並び、昼間から荒んだ雰囲気の漂う「アトランティック・シティ」や「リノ」などは紹介されない。

 私の街でも、朝からパチンコ屋の駐車場は満車に近く、神戸の場外馬券場は大混雑。そのほか、競輪、競艇、サッカーくじ、宝くじ、ロト ・・・。これ以上公認の賭博が必要な理由が私には分からない。

 エキスポシティの帰り道、公園外周道路の「進歩橋」を渡りながら、そんな思いが頭をよぎった。


あれから53年 ・・・_b0102572_10574597.jpg


 「エキスポシティ」の大観覧車に因んで、今宵の曲は、「スピニング・ホイール/Spinning wheel」。野性味あふれる声とスリリングなブラス・サウンドで、若き我々を魅了したグループ、「ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ /Blood, Sweat & Tears、BS&T」、1969年のヒット曲である。ロックとジャズを融合させ、リズム・セクションに重厚なホーンを加えたサウンドで、人気を博したが、特に2代目のボーカル、「デヴィッド・クレイトン・トーマス/David Clayton-Thomas」の力漲る嗄れ声には、しびれて、あんな声で歌えるようになったらとすら思ったものだ。「Blood, Sweat & Tears' Greatest Hits」(1972)から。
  
 歌詞の内容は読んでみてもよく分らない。あえてCHATGPTに尋ねることもしませんでした。


【 Spinning Wheel 】 Blood, Sweat & Tears,David Clayton-Thomas

「♪ What goes up, must come down 上がって来たものは必ず落ちてゆく
  Spinning wheel got to go round  運命の輪は回り続けるから
  Talkin' 'bout your troubles, it's a cryin' sin お前の悩みを話すのはやめようぜ
  Ride a painted pony,     色付きのポニーに乗って
    let the spinning wheel spin  運命の輪を回そうぜ

  You got no money and you, you got no home お前にゃ金もないし家もない
  Spinning wheel, all alone   運命の輪はひとりきり
  Talkin' 'bout your troubles and you,   悩みを言ったって
    you never learn    なにも解決しないさ
  Ride a painted pony,    色付きのポニーに乗って
    let the spinning wheel turn  輪を回してみなよ

  Did you find a directing sign    狭くまっすぐなハイウェイで
   on the straight and narrow highway?  標識は見つけたかい?
  Would you mind a reflecting sign?  その標識を反射させてみろよ
  Just let it shine within your mind   それを心の中で輝かせてみろよ
  And show you the colors that are real その色が現実だって事がわかるはず

  Someone is waiting just for you  誰かがお前を待っている
  Spinning wheel spinning through  運命の輪は回り続けるから
  Drop all your troubles by the riverside 悩みは川岸に捨てちまいな
  Catch a painted pony    運命の輪に乗った
    on the spinning wheel ride  色付きのポニーでも捕まえるんだな

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」



あれから53年 ・・・_b0102572_11075097.jpg

 Blood, Sweat & Tears - Greatest Hits
 Blood Sweat & Tears
 Sony






「Blood, Sweat & Tears - Spinning Wheel」

     
    

あれから53年 ・・・_b0102572_17370116.jpg

   
 デンマーク出身のジャズ・ヴォーカル、「セシリア・ノービー/Cæcilie Norby」。彼女のパートナーは、ジャズ・ベーシストで知られる「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson」。アルバム、「My Corner of the Sky」(1997)から。

あれから53年 ・・・_b0102572_17450868.jpg

 My Corner of the Sky
 Caecilie Norby/セシリア・ノービー
 EMI Europe Generic







「Spinning Wheel - Cæcilie Norby」




by knakano0311 | 2023-05-18 00:00 | おやじの遠足・街歩き | Comments(0)
<< さくらんぼの実る頃 いちご見つけた >>