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大屋地爵士のJAZZYな生活

レクイエム

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 近しい人の葬儀に参列。私より一つか二つ年上。毎日のように届く訃報。想い出と淋しさと一緒に ・・・。親父の書を見て、お袋の和歌を読んでみた。

  み葬りの済ませ畳し喪の服の箱に淋しさ又ひとつ入れ   豊子

 今宵は、ピアノによる「Requiem/鎮魂歌」。ジャズでは、鎮魂や悼みを歌うことはあっても、ストレートに、「レクイエム(鎮魂歌)」というタイトルをつけることは、そんなに多くはないような気がする。それでも、クラシックに出自を持つ欧州のジャズ・ピアニストにはいくつかはあるので、ピックアップしてみた。

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 「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」。初期のアルバム、「ARCHTECTURES」(1999)と、「DAL VIVO!」(2002)に「Requiem」と言うタイトルで収録されているが、今宵は、「Requiem For N. F.」をトリオ演奏で。アルバムは、「Summer's Gone」(2018)から。ミラバッシの抒情的な世界が、美しく響きわたる。パーソネルは、「ジョヴァンニ・ミラバッシ(p)」、「ジャンルカ・レンツィ/Gianluca Renzi(b)」、「ルクミル・ペレス/Lukmil Perez(ds)」。


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 SUMMER'S GONE
 ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ
 CAMJA







「Requiem For N. F. - Giovanni Mirabassi」

     


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 同じくイタリア出身の美メロピアノ、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」。「Little Requiem」は、アルバム、「The Moon And The Bonfires」(2015)から。パーソネルは、「Roberto Olzer(p)」、「ユーリ・ゴルベフ/Yuri Goloubev(b)」、「マウロ・バッジオ/Mauro Beggio(ds)」。

  
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 THE MOON AND THE BONFIRES
 ロベルト・オルサー・トリオ
 澤野工房





「Little Requiem - Roberto Olzer trio」


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 「Nighttime, Daytime Requiem」。ポーランドを代表するピアニストの一人、「レシェク・モジュジェル/Leszek Możdżer」が、ポーランドの偉大なアーティスト、「クシシュトフ・コメダ/Krzysztof Komed」の曲を演奏したソロ・ピアノ集、「Komeda」(2011)から。


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 Komeda
 Leszek Mozdzer
 ACT Music+Vision GmbH







「Nighttime, Daytime Requiem - Leszek Mozdzer & Lars Danielsson」



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 「大江 光(おおえ ひかり)」。ジャズではないが、クラシックからご贔屓のレクイエムを。幼少時から野外の鳥の声を正確に聞き分けて鳥の名前を当てたり、クラシック音楽に極めて強い関心を示したりした光。11歳のとき、ピアノレッスンを受け始める。13歳で作曲を始める。1992年10月に発表した最初のCD「大江光の音楽」から、「Mのレクイエム」、「広島のレクイエム」を。ピアノは「海老彰子」。


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 大江光の音楽
 海老彰子, 小泉浩, 大江光
 日本コロムビア







「Mのレクイエム - Akiko Ebi」

「広島のレクイエム/Hiroshima Requiem - 海老彰子/Akiko Ebi」



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 玄関の脇の「ツバキ(椿)」の木で、「ツクツクボウシ(つくつく法師)」が鳴いていた。



by knakano0311 | 2023-08-29 00:00 | 訃報を聞いて | Comments(2)
Commented by ShiroYuki_Mot at 2023-08-29 18:59 x
「親父の書を見て、お袋の和歌を詠んで」。
素晴らしい句と、
力強い書。
こうして、ご子孫の中に生き生きと流れ継がれて行くのですね。
Commented by knakano0311 at 2023-08-29 21:59
> ShiroYuki_Motさん    
ありがとうございます。二人とも多趣味の人で、父親は、書道の師範、表装の免許?、母親は和紙人形の師範?を持っているくらい熱中していました。折に触れて親父が書いて表装をした軸を掛けたり、母親がグループで自費出版した歌集を読んだりしています。そうそう、母親が読んだ歌を、父親が色紙にしたためたりもしていましたね。
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