山の公園もだいぶ涼しくなってきました。もう熱中症の心配もいらないかなと思うくらいです。これからの台風のシーズンに向けて、今日も枯れ木の伐採作業。伐った跡の切り株は、見事にぽっかりと中空になっています。
「ドングリ」だけではありません。秋ですから、いろいろな木に実が実ります。「メタセコイア」に似たマツ目スギ科の「ラクウショウ(落羽翔)」。油をたっぷりと含んでいます。
花と同じ下向きに垂れ下がっているのは、「エゴノキ」。皮に「エゴサポニン」という有毒物質が含まれており、口に入れて噛んでみるとめちゃくちゃ渋い。現在は禁止されていますが、昔は、皮をすりつぶして池に投げこみ、毒にあたって浮かんできた魚を捕るという漁法もあったようです。でも、毒のあるのは皮だけ。秋になって熟した種子は「カラス」、「キジバト」、「ヒヨドリ」、「ヤマガラ」などの野鳥たちの大好物だという。
逆に、これも花と同じ上向きに実るのは「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」。熟れると甘い「マンゴー」のような味がします。これも野鳥たちの大好物で、熟れたらすぐになくなります。
今宵の曲、スタンダード中のスタンダードと言っていい、「私の好きなもの/My Favorite Thigs」。「伊藤君子」です。
ジャズを東北弁で歌う。そんな発想はどこから生まれたのであろうか。小豆島出身である彼女が、なんと津軽弁でジャズ、「My Favarite Things」を歌っているアルバムがある。「ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~」(2009)。私は彼女のサインをもらったこのCDをもっている。一番好きな日本人ジャズ・シンガー。「大石学」の印象的なピアノから始まる、「My Favorite Things」。
【 私(わ)の好ぎなもの(My Favorite Thigs)】 「♪ バラに たもずがる 雨コの雫 (バラにたまった雨の雫)
ちゃっぺのひげコど キガキガの星コ(子猫のヒゲとピカピカの星)
ぬぐだまるてげしと 茶色の袋っコ (温まる手袋と 茶色の紙袋)
みんな私(わ)の大好ぎだもの (皆私の大好きなもの)
めんごい馬(ま)コど 林檎の菓子コ (可愛い仔馬と 林檎のお菓子)
ソリの鈴コど カツレツとスパゲチ (橇の鈴と カツレツとスパゲティ)
まんどろな月コさ 飛ぶ渡り鳥 (まんまるな月に飛んでいく渡り鳥)
これも私(わ)の大好ぎだもの (これも私のお気に入り)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
(和訳;伊藤君子 津軽弁訳;甲地正幸)
ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~ Kimiko Itoh/伊藤君子 ビデオアーツ・ミュージック 「伊藤君子 - my favorite things (津軽弁)」 VIDEO エストニア・タリン出身のピアニスト、「トヌー・ナイソー/Tonu Naissoo」のトリオ演奏を。6歳よりクラシック・ピアノをはじめ、国内の音楽学校を卒業後、1989年にはバークリー音楽院の奨学生となる。1967年、16歳でタリンで行われた国際ジャズ・フェスティバルにデビュー。バルト三国、北ヨーロッパの清冷な空気感をまとった軽やかなスウィングは、日本にも多くのファンを生み出した。私も何回かコンサートを聴いたことがあります。
2011年7月30日に行われた大阪・天王寺公園にある「大阪市立美術館」でのライブ・アルバム、「Live At Osaka City Museum of Fine Arts」(2011)から。13分近い演奏であるが、飽きることはない。パーソネルは、「Tonu Naissoo: piano」、「タアヴォ・レメル/Taavo Remmel: bass」、「アフト・アブナー/Ahto Abner: drums」。
LIVE AT OSAKA CITY MUSEUM OF FINE ARTS トヌー・ナイソー・トリオ 澤野工房 「My Favorite Things (Live at Osaka City Museum of Fine Arts) - Tonu Naissoo Trio」