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大屋地爵士のJAZZYな生活

それぞれの日常へ ・・・


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 東京の長男家族、神戸の3男がそれぞれの「日常」に帰っていった。新大阪や最寄りの駅まで送り届けたのち、我々も非日常から日常へ戻る態勢を整える。洗面道具、食卓、食器の片付け、部屋の配置などを元通り戻し、おもちゃ、お絵描き道具も仕舞い、チャイルド・シートも外して片付けた。寝具などはあと数日かかるだろう。何十年ぶりに夜泣きも経験。過ぎてみれば、刺激的で楽しい、でも、疲れた「非日常」であった。次はいつになるだろうか。ゆっくりとコーヒーを飲みながら、今日は「敬老の日」と気がついた。

   
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 今宵の曲は、「非日常」、「It's a Most Unusual Day」。夭折のディーヴァ、そのチャーミングな歌声と美貌に参ってしまう男性諸氏も多いという美人女性歌手、「べヴァリー・ケニー/Beverly Kenney」です。たった6枚のLPを残して、1960年、28歳の若さで、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したとされてきた悲劇の女性歌手。ジャケでお分かりのように「金髪、白人、美人」、かっての女性ジャズ・シンガーの人気の条件をすべて備えている。アルバムは、「Sings for Playboys」(1958)から。

 映画「ザッツ・エンターテインメント/原題;That's Entertainment」(1974)で、「ジェイン・パウエル/Jane Powell」、「エリザベス・テイラー/Elizabeth Taylor」、「カーメン・ミランダ/Carmen Miranda」などが歌っているが、もともとは、映画「A Date With Judy」(1948) で、「ジェイン・パウエル」が紹介したものだという。作詞は、「ハロルド・アダムスン/Harold Adamson」、作曲は、「ジミー・マクヒュー/Jimmy McHugh」。映画 「A Date With Judy (1948) 」で 「ジェーン・パウエル/Jane Powell」 が紹介した。


【 It's a Most Unusual Day 】 by Jimmy McHugh , Harold Adamson

「♪ It's a most unusual day 今日はとても特別な日
  Feel like throwing my worries away 心配事を全部吹き飛ばした気分
  As an old native-born Californian would say カリフォルニア育ちはこう言うはず
  It's a most unusual day 今日はとっても特別な日だと
 
  It's a most unusual sky とても特別な空があり
  Not a sign of a cloud passing by 雲が通る兆しもみえない
  If my heart won't behave in the usual way 私の心がいつも通りでないなら
  It's a most unusual day 今日はとっても特別な日だから
 
  I see people meeting people 人々が互いに会って
  There is sunshine everywhere 陽の光が至る所にあり
  There are people greeting people 人々が互いに挨拶をかわしている
  And a feeling of love in the air だから周りの空気は愛に満ちている

  It's a most unusual time 今日はとても特別な日
  I keep feeling my temperature climb 私の体温も上がりっぱなし
  And if I want to sing,  だから歌いたくなったら
     throw my heart in the ring 心を客の前に投げ出すわ
  Well, there's only one thing to say 一つだけ言えることは、
  It's a most unusual day 今日はとても特別な日だってこと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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 シングス・フォー・プレイボーイズ(紙ジャケット仕様)
 ビバリー・ケニー
 ユニバーサル ミュージック クラシック







「It's A Most Unusual Day - Beverly Kenney」

     


   
 さて、「日常」の方もアップしておきましょう。

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 「Those Ordinary Things」。2003年のデビュー以来、すっかり実力派ボーカルに成長したデンマークの歌姫、ご贔屓、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」です。アルバムは、母国が誇る「デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンド/The Danish Radio Big Band」との競演による「We've Just Begun」(2020)から。


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 We've Just Begun
 シーネ・エイ
 Master Music








【 Those Ordinary Things 】 Written by: Sinne Eeg, H. Hansen

「♪ The early morning breeze     カーテンを揺らす
     that makes the curtain sway 早朝のそよ風
  The (sound of) footsteps on the stairs,  階段の上での足音、
     and coffee on a tray   トレイにのったコーヒー
  The little things he does just   彼がする些細なこと、
     to make to brighten up my day 私の日々を明るくするために
  And every offering unnoticed   そして、それらがなくなっても
     till they've gone away   気付かれることのないのはbr>
  His pillow next to mine   私の隣にある彼の枕
  It's hopeful colors fade with time 希望に満ちた色が時間とともに褪せていく
  Those ordinary things, those ordinary things それらの普通のこと、普通のこと
   
  The scent of his cologne a whisper in the air 空気に漂う彼のコロンの香り
  A post-it on the fridge,   冷蔵庫に貼られたポストイット
    but noone on the kitchen chair でも台所の椅子には誰も座っていない
  When he started working late  彼が遅くに仕事を始めたとき
    - did you notice, did you care?  - それに気付いたか、気にかけたか?
  Did you realize at all   すべての兆候がそこにあったとき
    - when all the signs were there?  - 彼はそれに気付いたか?
  You never stopped to doubt あなたは疑うことすらしなかった
  Now all that you can think about: 今、あなたが考えていることのすべては:
  Those ordinary things - Extraordinary things そんな普通のこと - 特別なこと
   
  The bedroom curtain's drawn 寝室のカーテンは閉じられ
     - all visitors are banned  人は誰も入ることはできない
  The absence and the silence   不在と静けさ
     - a strange and foreign land   - 奇妙で見知らぬ土地
  You see him in the street あなたは彼を街角で見かける
    - they're walking hand in hand 手をつないで歩いているのを
  His kind familiar smile  彼の優しくて親しげな笑顔
    - This wasn't what you planned あなたが計画したことではなかったが
  You know door just closed あなたはドアが閉まったことを知っている
  But what you really miss the most: でも、本当にあなたが一番寂しいと思うのは:
  Those ordinary things, those ordinary things そんな普通のこと、普通のこと ♪」



「Those Ordinary Things - Sinne Eeg & The Danish Radio Big Band」



by knakano0311 | 2023-09-19 00:00 | 音楽的生活 | Comments(0)
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