だいぶ過ごしやすくなってきた。今日のウォーキングは、隣町、伊丹市の「昆陽池公園」を一周。伊丹空港からの飛行機で離陸直後、大きく左に旋回している時に真下に見える池と言ったらお分かりいただけるだろうか。都市部では珍しい野鳥のオアシス。関西屈指の渡り鳥の飛来地で、秋から冬にかけてはカモなど多くの水鳥が飛来する。この地はもともと、奈良時代の名僧、「行基」が築造した農業用のため池。これを市が昭和43年に一部公園化し、さらに47年・48年で現在の姿に整備した。広さ27.8ヘクタール(そのうち自然池12.5ヘクタール、貯水池4.5ヘクタール)。昆陽池公園内にある自然池の中には、日本列島を模した野鳥の島があり、昆陽池公園のシンボルとなっている。
渡り鳥の季節にはまだ早いが、それでも多くの留鳥が生息しており、この日も40種類を超える野鳥・水鳥が観察ボードに記載されていた。しかしである。広い水面に全く水鳥の姿は見えない。よくみると鴨も白鳥も岸辺の木陰で休んでいる。水辺には、甲羅干しをする亀の群れと、餌をねだる鯉の姿ばかり。溜池なので多分水温も例年に比べ、高かったのであろう。水鳥も水から逃げ出す、それほどの猛暑だったということか ・・・。
岸辺に咲いていた「ヒガンバナ(彼岸花)」が、季節はちゃんと移ろっていることを教えてくれる。
今宵のピアノ、「Swan Lake/白鳥の湖」。有名なチャイコフスキー作曲のバレー曲のジャズ・アレンジ。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」と「スティーブ・キューン・トリオ/Steve Kuhn Trio」の演奏で。
「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」。オランダ出身、ヨーロッパ・ジャズ・シーンの超人気トリオ。その4作目のアルバム、「Sonata/天空のソナタ」(2004)は、全曲クラシック曲で構成。ナチュラルで透明感あふれる、これぞ欧州ジャズという世界を存分に聴かせてくれる。
天空のソナタ ヨーロピアン・ジャズ・トリオ M&I 「THE SWAN LAKE (白鳥の湖) - European Jazz Trio」 VIDEO 同じ「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のライブ・アルバムで、「An Afternoon In Amsterdam」(2009)から。ふとヨーロッパの街角にいるような気分になってしまう。
アムステルダムの午後 ヨーロピアン・ジャズ・トリオ M&I 「Swan Lake/白鳥の湖 - European Jazz Trio」 10代までクラシック・ピアノを学んでいたという「スティーブ・キューン/Steve Kuhn」はどうでしょう。しっかりとしたクラシックの素養を感じさせる演奏は、アルバム、「亡き王女のためのパヴァーヌ/Pavane for a Dead Princess」(2006)から。パーソネルは、「スティーブ・キューン(p)」、「デヴィッド・フィンク/David Finck(b)」、「ビリー・ドラモンド/Billy Drummond(ds)」。私にとっては、ノルウェーのジャズ歌手、「カーリン・クローグ/Karin Krog」との長年の邂逅と友情のストーリーが心にしみる。
亡き王女のためのパヴァーヌ /Pavane For A Dead Princess(紙ジャケット仕様) スティーブ・キューン/Steve Kuhn Trio ヴィーナス・レコード 「Swan Lake - Steve Kuhn Trio」