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大屋地爵士のJAZZYな生活

「老いる」ことへの対応を模索する日々

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 毎日のように行くスーパーの本のコーナー、健康に関するテーマのノウハウ本がずらりと並んでいる。高齢化率40%を超える住宅団地ですから ・・・。私には無縁の本と思っていたが、齢(よわい)78歳を超えて、歳相応、体は正直なもので、変形性脊椎症、難聴に続いて、コロナ、転倒、糖尿病 ・・・と次から次へと体のトラブルが発生するようになった。そんな体への保全、対応をするために、週一の森林ボランティア、毎日のウォーキング、筋トレに加え、今まではほとんど縁のなかった健康に関するノウハウ本を読んだり、情報を集めるようになった。「老いる」ということの実感とそれへの対応を模索する日々。


 今宵の曲、「Practical Arrangement」。「arrangement」には、「準備、手配、処理、処置、整理」などの意味があるので、直訳すれば、「現実的な対応」というような意味でしょうか。グラミー賞に4回ノミネートされている実力派、「デニース・ドナテッリ/Denise Donatelli」の歌唱で。
   
 オリジナルは、「スティング/Sting」。歌詞を読むと、「結婚を躊躇している、多分離婚歴のある恋人に、なんとか決心してくれ」と頼んでいるようです。ちょっと切ない歌。


【 Practical Arrangement 】  by Sting , Rob Mathes

「♪ Am I asking for the moon ?  無理なこと言っているかな?
  Is it really so implausible ?   そんなにおかしなことだろうか?
  That you and I could soon  これからふたりでどう歩み寄れるかを
  Come to some kind of arrangement 話し合うことは  

  I'm not asking for the moon  無理なこと言ってないと思うんだけど
  I've always been a realist    いつだって僕は現実主義者さ
  When there's really nothing more もう一度話し合ってみる以上に
  Than a simple rearrangement  いい解決方法がない場合は特にね

  With one roof above our heads  同じ屋根の下で
  A warm house to return to   暖かい家庭に戻りたいんだ
  We could start with separate beds ベッドは別々からスタートしよう
  I could sleep alone or learn to   一人で寝ても構わないし、すぐ慣れるさ
  I'm not suggesting that we'll find 楽園のような生活ができるなんて
  Some earthly paradise forever   思っていやしないさ
  I mean how often does that happen now ? 今そんな生活が何回できるだろうか
  The answer's probably never     きっと一回もないだろう

  But we could come to an arrangement でも歩み寄りの余地はあると思うんだ
  A practical arrangement        現実的な妥協や譲歩が
  That you could learn to love me  僕を好きになる現実的な譲歩が
  Given time             そのための時間が欲しい

  I'm not promising the moon  月や虹をあげるといったような
  I'm not promising a rainbow  非現実的な約束はできないさ
  Just a practical solution    これが現実的な解決方法さ
  To a solitary life        一人親生活をやめるためのね
  I'd be a father to your boy   あの子のも父親になれるさ
  A shoulder you could lean on 困ったときは頼りにしてもいい
  How bad could it be     そんなに悪い話じゃないだろう
  To be my wife ?       僕の妻になるって

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


 「デニース・ドナテッリ/Denise Donatelli」の歌唱は、アルバム「Find a Heart」(2015)。非常に洗練されたアレンジで、通好みの印象をうけるアルバム。

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 「デニース・ドナテッリ/Denise Donatelli」。生まれはペンシルヴァニア州で、1950年代らしい。家の周りにはポニーが遊ぶ牧場以外はなにもないという、相当な田舎で育ったという。幼い頃からピアノに親しんでいたが、その後、ジャズへの彼女の情熱が導いたのは、ピアノではなくボーカルであった。結婚後、いわゆるシングルマザーとなり、苦労した子育ても終えてから、ジャズ歌手になる夢をあきらめられず、2005年に遅咲きのデビューを果たしたという。セレブ然とした風情からは、そんな苦労人だったとは、少しも感じ取ることができないし、到底1950年代の生まれとは思えない ・・・。
   
 インタビューを読むと、ウォーキングを欠かさず、また砂糖は摂取しないし、炭水化物も控えているという。(「グラミー賞4回ノミネートの実力派ボーカリスト デニース・ドナテッリ」


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 Find a Heart
 Denise Donatelli/デニース・ドナテッリ
 Savant







「Denise Donatelli - Practical Arrangement」


      
  
  
 スタジオ・ライブ・セッションもアップされていました。

「Denise Donatelli  - Practical Arrangement (Live Studio Session)」

   
 オリジナルも美しい曲、美しい歌唱です。「スティング」もどうぞ。1980年代のイギリスの町、「ニュー・キャッスル」での造船業、都市、社会の発展を描いた舞台演劇、「ザ・ラスト・シップ/The Last Ship」のために、彼が書き下ろした楽曲を収録したアルバム、「ザ・ラスト・シップ/The Last Ship」(2013)から。
    
   
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 ザ・ラスト・シップ/The Last Ship
 スティング/Sting
 ユニバーサル ミュージック







「Practical Arrangement - Sting」
   


   

by knakano0311 | 2024-03-25 00:00 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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