人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

一年で一番嫌いな時期が始まった

一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_10170594.jpg

一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_10175667.jpg

一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_10180683.jpg

一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_15554073.jpg


 一年で私の最も嫌いな1週間が始まった。GWである。しかも間を休みにすると10連休だという。昔からこのGWが大嫌い。学校へ通う3人の子供たちは暦通り飛び石なので、1泊か2泊の弾丸帰省を迫られ、冬のボーナスはほぼ使い果たし、昇給の差額支給は5月の給料日。5人家族で新幹線を使う予算はないので、車でということになる。お決まりの大渋滞、大混雑。近場の行楽地にしても同じこと。
  
 定年後は混んでいない週日に遠出をするので、そんなことはなくなったが、それでも年に3回、GW、お盆、正月は家にじっとしていなくてはならない。とくに気候がいいGWに10日間もじっとしているのはつらい。まったく憂鬱である。ホントの近場、ご近所で花でも愛でて過ごそうか、あるいはたまった本の読破でも ・・・。

一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_13564401.jpg


 今宵は、イタリアン・ジャズの巨匠、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」率いるアンサンブルの演奏で「Vacation from the Blues」。歌詞がゲットできなかったのでよくわかりませんが、「ブルース(憂鬱)からの休暇」、或いは「五月病からの休暇」、「憂鬱な気分はちょとお休みにして」とでも訳しましょうか。アルバムは、「Time's Passage 」(2020)、「時の回廊」とでも訳しましょうか。

 「エンリコ・ピエラヌンツィ」。1949年、ローマ生まれ。75歳になる今年もその音楽的エネルギーは衰えを知らず、ますます音楽活動を精力的に行っている。上述のアルバムでも、ピアノトリオに、ボーカルとヴィブラホンを加えたカルテット仕立てと、新しいサウンドや試みに挑戦している。
 
一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_16001279.png

   
 このアルバムは、「エンリコ・ピエラヌンツィ」のトリオ、「アンドレ・チェッカレ/Andrè Ceccarelli(drums)」、「ルカ・ブルガレッリ/Luca Bulgarelli(bass)に加えて、ヨーロッパの「ゲイリー・バートン/Gary Burton」こと、ヴィブラホンの「アンドレア・ダルベッコ/Andrea Dulbecco」、さらに2012年からコラボをスタートさせ、2016年には、エンリコの曲に詩をつけたコラボ・アルバム、「My Songbook (feat. Simona Severini)」をリリースしているボーカルの「シモーナ・セヴェリーニ/Simona Severini」を参加させ、カルテットでのアルバムである。 エンリコとシモーナのコラボ・アルバムは初めて聞くが、さらにヴィブラホンをフューチャーしたことで、重々しさが消え、みずみずしい若々しさと軽やかさがあふれ、いままで聴いたことのないピエラヌンツィの世界が広がっていた。  
   
 ライナーノーツにこんな彼の言葉があった。「時って奴は奇妙な奴さ。一つの顔だけでなく、言葉では言い表せないような、ひょっとすると計り知れないような多くの顔を持っているんだ。でも、きっといい奴に違いないさ。さあ、楽しもう!」 アルバムがリリースされたのが2020年。コロナ禍に苦しんだイタリア、世界への応援のメッセージにも聞こえた。

   
一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_22261340.jpg


 
 Time's Passage
 Enrico Pieranunzi Jazz Ensemble
 Abeat







「Vacation from the Blues - Enrico Pieranunzi · Simona Severini 」

     


追加)歌詞がゲットできました。「cry me a river」を作詞した「アーサー・ハミルトン/Arthur Hamilton」の作詞、作曲は「ジョニー・マンデル/Jonny Mandel」。

【 Vacation from the blues  】 by Arthur Hamilton, Jonny Mandel

「♪ I need a vacation from the blues 憂鬱からの休暇が必要なんだ
  There dogging me every night and day now 夜も昼も今もつきまとってる
  There walking around inside my shoes  靴の中を歩き回っている
  I wish I could shoo the blues away now 憂鬱を追い払えたらいいのに
  I tell them to go but they don’t mind me 去れと言っても気にしない
  And they always know just where to find me いつもどこでも僕の後ろにいる
  Because mothers are always right behind me 母がいつも僕の後ろにいるように

  Oh, I need a vacation from the blues  ああ、憂鬱からの休暇が必要なんだ
  I don’t know how to turn the blues off 憂鬱を消す方法がわからない
  If they book a stateroom on your crew もし憂鬱が君のクルーに客室を予約したら
  You better unpack and call the crew off 荷物を広げてクルーを呼び戻すべきだ
  They show up for breakfast lunch and dinner 彼らは朝昼晩やって来る
  They are always the undisputed winner  彼らは常に誰もが認める勝者だ
  I end up the undisputed loser   僕は誰もが認める敗者

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_16455563.jpg

   
 ちょっとご陽気に ・・・。アルゼンチンのサルサ・デュオ、「サルサ・ピーナッツ/Salsa Peanuts」の歌う「恋のバカンス/Las Vacaciones Para Nuestra Amor」を。アルバムは、「Salsa Peanuts」(1999)から。

 実は、この「サルサ・ピーナッツ」というデュオ、向かって左側だと思うんですが、ボッサ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ボーカルで、その後ソロ・シンガーとして独立した、アルゼンチン出身の歌姫、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」である。
  
 1990年代初頭、サルサ界の敏腕プロデューサー、「セルジオ(セルヒオ)・ジョージ/Sergio George」と出会い、「ベレーザ」のデビュー以前である1992年に、彼のプロデュースで、「ジル・アンドリュース/Jill Andrews」とのコンビで、日本向けの企画としてリリースしたのが、「ザ・ピーナッツ」のサルサ・カバー集、「サルサ・ピーナッツ」。もちろんスペイン語ヴァージョン。そして、このアルバムは、「ザ・ピーナッツ」結成40周年(1999年当時)を記念して再発売されたという。


一年で一番嫌いな時期が始まった_b0102572_11052743.jpg

 サルサ・ピーナッツ
 サルサ・ピーナッツ
 EMIミュージック・ジャパン







「恋のバカンス - Salsa Peanuts」






by knakano0311 | 2024-04-28 00:00 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
<< プラットホームを名乗る資格はない 60歳過ぎたら聴きたい歌(13... >>