1941年、ブラジル・リオデジャネイロ近郊で生まれた「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」は、音楽学校でクラシックを学んだあと、ジャズに転向、そしてボサノバのジャンルに進んだ。1960年代に拠点をアメリカに移し、「セルジオ・メンデスとブラジル'66/Sergio Mendes & Brasil '66」で、1966年に発表した「マシュ・ケ・ナダ/Mas que nada」が世界的な大ヒットとなり、一躍有名になった。「マシュ・ケ・ナダ」とは、当時のサンパウロのスラングで「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味だという。1993年にはグラミー賞にも輝き、ボサノバを中心としたブラジル音楽を世界に広め、史上最も国際的に成功したブラジル人アーティストとされている。
いや好きだったなあ、セルメン。いわゆる「A.C.ジョビン/Antonio Carlos Jobim」に連なるボッサではなく、ロック的というか、「ビートルズ」のナンバーやスタンダードを、今でいえばフュージョン的感覚に満ちた新鮮な響きで聴かせてくれた。あの「マシュ・ケ・ナダ」を聞いた瞬間に夢中になった。そして、1970年の「大阪万博」での公演、抽選に応募したけどあたりませんでした。
合掌 ・・・・
セルメン最大のヒット曲、「Mas que nada」をアルバム、「Herb Alpert Presents: Sergio Mendes & Brasil '66 」(1966)から。