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大屋地爵士のJAZZYな生活

いや好きだったなあ、セルメン逝く

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 『ボサノバの名曲「マシュ・ケ・ナダ」などで知られるブラジル出身のミュージシャン、セルジオ・メンデスさんが亡くなりました。83歳でした。』 との訃報。

 1941年、ブラジル・リオデジャネイロ近郊で生まれた「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」は、音楽学校でクラシックを学んだあと、ジャズに転向、そしてボサノバのジャンルに進んだ。1960年代に拠点をアメリカに移し、「セルジオ・メンデスとブラジル'66/Sergio Mendes & Brasil '66」で、1966年に発表した「マシュ・ケ・ナダ/Mas que nada」が世界的な大ヒットとなり、一躍有名になった。「マシュ・ケ・ナダ」とは、当時のサンパウロのスラングで「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味だという。1993年にはグラミー賞にも輝き、ボサノバを中心としたブラジル音楽を世界に広め、史上最も国際的に成功したブラジル人アーティストとされている。

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 いや好きだったなあ、セルメン。いわゆる「A.C.ジョビン/Antonio Carlos Jobim」に連なるボッサではなく、ロック的というか、「ビートルズ」のナンバーやスタンダードを、今でいえばフュージョン的感覚に満ちた新鮮な響きで聴かせてくれた。あの「マシュ・ケ・ナダ」を聞いた瞬間に夢中になった。そして、1970年の「大阪万博」での公演、抽選に応募したけどあたりませんでした。

 合掌 ・・・・


 セルメン最大のヒット曲、「Mas que nada」をアルバム、「Herb Alpert Presents: Sergio Mendes & Brasil '66 」(1966)から。

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 マシュ・ケ・ナーダ
 セルジオ・メンデス&ブラジル’66
 ユニバーサル ミュージック クラシック







「Sergio Mendes & Brasil '66 - Mas que nada」

     


 あの「マシュ・ケ・ナダ」から40年経った2006年、セルメンは、ブラジル音楽のメロディーとヒップホップのリズムをハイブリッドに融合したサウンドのアルバム、「タイムレス/Timeless」(2006)をリリースした。「マシュ・ケ・ナダ」の新アレンジも含まれているが、その意欲は買うとしても、私には到底馴染めるものではなかった。「さらばセルメン」とつぶやいたことを覚えている。


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 Timeless
 セルジオ・メンデス
 Concord







「Sérgio Mendes - Mas Que Nada (Official Audio)」





by knakano0311 | 2024-09-08 00:00 | 訃報を聞いて | Comments(2)
Commented by photofloyd at 2024-09-09 10:32
寂しいですね・・・セルジオ・メンデスの死
洋楽の楽しさを教えてもらった一人です。ラニ・ホールもよかったなぁ・・・・
目下我が家では、彼の主たるアルバムは当時のLPで全て聴けます。そうそう私はビートルズは好きでなかったのですが、「フール・オン・ザ・ヒル」の良さをセルジオ・メンデスで知りました。
Commented by knakano0311 at 2024-09-09 17:20
> photofloydさん   
ありがとうございます。青春時代、我々を形作ってくれたミュージシャンがなくなっていくのはさびしい限りです。
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