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大屋地爵士のJAZZYな生活

困りものの里山放置林

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 山沿いウォーキングの道を塞いでいた「コナラ(小楢)」の倒木、今日行ってみたらすっかり取り除かれていた。市の対応もなかなか迅速であった。(拙ブログ「倒木からもいろんなものが見えてくる」

 私が森林ボランティア活動をしている公園、炭焼きに関する活動以外の大半を占めるのが、「自然観察の森」の保全活動である。「自然観察の森」と言っても、実は全国どこにでもある「里山放置林」。ダムができる以前は住民にとっての里山だったところである。ここも、冬でも葉の落ちない常緑広葉樹、照葉樹が繁茂し、高木化して森を覆っているのが現状である。できるだけ森の植生の多様性を確保し、登山路、遊歩道の安全を確保するなどの目的で、常緑広葉樹、照葉樹を除伐を行っている。

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  (兵庫県緑化推進協会編「里山林の基礎」より)

 ちょっと専門的になるが、我々が「兵庫方式」と呼んでいるが、里山放置林に対する管理の考え方には次の3タイプがある。

① 全伐採(皆伐)による里山林の再生を目標とする管理
② 基本的には放置したまま照葉樹の増加に任せ、照葉2次林へ遷移させる(何もしない管理)
③ 照葉樹(常緑広葉樹)、つる植物等の除伐により夏緑高木林を目標とする管理

 コストや人手の問題を考慮せねばならないが、我々の活動では、「菊炭」の材料の「クヌギ」の窯木を得るための薪炭林には、「台場クヌギ」を8~10年ごとに皆伐する(輪伐)という①の方式を基本とし、それ以外のエリアでは③の方式で、「ヒサカキ(非榊)」、「アラカシ(粗樫)」、「ソヨゴ(冬青)」、「アセビ(馬酔木)」などの常緑広葉樹(照葉樹)を除伐している。年間400~600本の除伐を行っているが、48ヘクタールほどの広さがあるので、ちょっとやそっとでは焼け石に水。結局②と同じ結果になってしまうのでどうしても重点的にならざるを得ない。


 「ビートルズ/The Beatles」の曲に、「ノルウェーの森/Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」(1965)という曲がある。この曲にインスパイアされた「村上春樹」の小説「ノルウェイの森」は世界中でベストセラーとなり、映画化もされた。今宵は、この曲。

 多くのアーティストたちにカバーされているが、中には「Norwegian Woods」と表記されているものもある。そもそも原題の「Norwegian Wood」が何を意味するか歌詞中に明確に描かれていないため、単数では「森」を意味しないとか、本当は「ノルウェー産の木材(安物の木材という意味も)」、あるいは「家具」だとか、いろいろな解釈があるようだ。歌詞内容について「ジョン・レノン/John Lennon」自身は、ローリング・ストーン誌やプレイボーイ誌のインタビューで「当時の妻シンシアに気付かれないように、他の女性との浮気を書いたもの」と説明しているという。(Wikipediaによる)


【 Norwegian Wood (This Bird Has Flown) 】 
          作詞作曲: John Lennon and Paul McCartney

「♪ I once had a girl  かって僕は女の子をひっかけたことがある
  Or should I say, she once had me? いや、むしろ彼女が僕をひっかけたのか
  She showed me her room  彼女は僕に部屋を見せてくれた
  "Isn't it good, Norwegian wood?" 「いいでしょ、ノルウェーの木って」と言って

  She asked me to stay   彼女は僕に泊まるように言い、
    and she told me to sit anywhere 好きなところに座ってと言った
  So I looked around   だから僕は周りを見回したが
    and I noticed there wasn't a chair 椅子がないことに気づいた

  I sat on the rug 僕は絨毯に座って
  Biding my time, drinking her wine 時間を潰しながら、ワインを飲んで
  We talked until two  僕たちは2時まで話した
  And then she said, "It's time for bed" そして彼女は「もう寝る時間よ」と言った

  She told me she worked in the morning  彼女は朝仕事があると言って
    and started to laugh 笑い始めた
  I told her I didn't   僕は仕事はないと言って、
    and crawled off to sleep in the bath バスルームで寝ることにした

  And when I awoke そして目覚めると
  I was alone, this bird had flown 僕は一人だった、この小鳥は飛び去っていた
  So I lit a fire  だから僕は火をつけた
  Isn't it good, Norwegian wood? いいよね、ノルウェーの家具はよく燃える? ♪」



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さて、今宵のアルバム、「グラジーナ・アウグスチク&ポリーニョ・ガルシア/Grazyna Auguscik & Paulinho Garcia」による「ふたりのボサノヴァ~ビートルズ・ノヴァ/The Beatles Nova」(2008)から。ポーランドを代表するジャズ・シンガー、シックな歌声の「グラジーナ・アウグスチク」と軽やかなアコースティック・ギターが特長のブラジリアン・ギタリスト、「パウリーニョ・ガルシア」という、いぶし銀の二人によるビートルズのボサノヴァ集。



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 ふたりのボサノヴァ~ビートルズ・ノヴァ/The Beatles Nova
 グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア
 MUZAK,Inc.







「Norwegian Wood - Grazyna Auguscik & Paulinho Garcia」
  


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 イタリアのロック爺い、「ルディ・ロッタ/Rudy Rotta」が率いるブルース・バンド、「ルディ・ロッタ・バンド/Rudy Rotta Band」の演奏。全曲「ビートルズ/The Beatles」のブルース・カバーのアルバム、「The Beatles in Blues」(2006)から。決して「キワモノ」でなく、ブルースにアレンジされたビートルズ・ナンバーはどれも渋めで、「ビートルズ」への情熱がそのサウンドには感じられる。ちょっと、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」のような雰囲気もありますね。
    
 「ルディ・ロッタ」。1950年イタリア、ヴェローナ近郊の生まれ。幼少の頃、家族がスイスへ移住、14歳でギターを始め、18歳からプロとしてのキャリアを積んできたという。1987年に自身のバンドを結成。1993年には「モントルー·ジャズ·フェスティバル」で賞賛を勝ち取った。最近は故郷ヴェローナを活動の拠点としていたが、2017年惜しくも亡くなってしまった。


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 The Beatles in Blues
 Rudy Rotta
 Pepper Cake




        

「Norwegian Wood - Rudi Rotta Band」

     



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つい最近訃報に接したばかり。「セルジオ・メンデスとブラジル'66/Sergio Mendes & Brasil '66」、アルバム、「イエ・メ・レ/Ye-Me-Le」(1969)から。
  

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 イエ・メ・レ/Ye-Me-Le(紙ジャケット仕様)
 セルジオ・メンデス&ブラジル’66
 ユニバーサル インターナショナル







「Sergio Mendes & Brasil '66 - Norwegian Wood (Official Visualizer)」
  


by knakano0311 | 2024-10-03 00:00 | 炭焼き小屋から | Comments(2)
Commented by ShiroYuki_Mot at 2024-10-03 12:23 x
3枚目、衝撃的な光景ですね。
此れに出喰わすなら、まいったなぁもう、と退散するでしょう。
でも、此れも自然の姿。
Commented by knakano0311 at 2024-10-03 14:49
> ShiroYuki_Motさん   
ありがとうございます。森林ボランティアには倒木はつきものでかなり慣れっこになっています、2018年9月の台風21号の時は、どう処理しようかと思うような数10本の倒木があり、処理に半年かかりました。自然の猛威を見てもらうために、処理をせずそのままにしているものもあります。
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