昨日に引き続き、今日もせっせとクヌギの伐採と窯木作りを続けています。
急斜面での作業。移動する時、体の安定を保つため、とっさにブッシュを掴むことがあります。そんな時、「サルトリイバラ(猿捕茨・菝葜)」でも掴もうものなら ・・・。悲劇が待っています。作業につきものとはいえ、その痛さと言ったら ・・・。
さて、今宵のアルバムは、「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」の「Lean In」(2023)から、「Painful Joy」。そっち系を意味する曲ではありません、念のため。
NYジャズ・ヴォーカルの頂点として活躍する「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」。1976年、ロサンゼルスの音楽一家に生まれ育ち、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」に師事。2004年のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで優勝し、一躍ジャズ・ボーカル・シーンのトップに躍り出た。
ややハスキーがかったソプラノで、コントロール抜群の安定感、声をまるでパーカッションのように操る卓越したスキャット、そして天性かもしれないアフリカン・リズムと、誰も真似できないミステリアスな歌唱力、美貌も。私が望む女性JAZZボーカルの条件をことごとく備えている一人である。
デビュー作、「Gretchen Parlato」(2005)で重要なパートを担っていた西アフリカ・ベナン共和国出身のギタリスト、「リオーネル・ルエケ/Lionel Loueke」とのコラボ盤である。「グレッチェン」とは20年以上にもわたる盟友でもあり、ようやく実現した待望の作品だという。
ライナーに曰く、「グレッチェンの深遠ともいえるヴォーカルと抜群のリズム感覚、そしてリオーネルの様々なパーカッシヴ・ギター奏法と、アフリカ南部で特徴的なクリック音を用いるヴォーカルが有機的なアンサンブルとして構築され、現代ジャズ最高峰の音楽的スキルに満ちた内容」。「Lean In」という「一歩踏み出すこと・挑戦すること」を意味するアルバム・タイトルも頷けるところ。
リーン・イン
グレッチェン・パーラト&リオーネル・ルエケ
コアポート 「Painful Joy」は、愛、喪失、そしてレジリエンス(回復力)といったテーマを探り、人生のほろ苦い側面を反映し、「グレッチェン・パーラト」の透き通るようなボーカルと「リオーネル・ルエケ」のギターによって、マイナーとメジャーのコードが織り交ぜられて表現され、喜びと悲しみという二面性が象徴されているという。残念ながら歌詞が入手できませんでした。
「Painful Joy - Gretchen Parlato · Lionel Loueke」