狂うだけの気力や体力はもはやない

　季節の花が咲いています。「ホトトギス（杜鵑草）」、「シュウメイギク（秋明菊）」。夏の間楽しませてくれた「ヒオウギ（檜扇）」は「ヌバタマ（射干玉）」へと　・・・。




　ところで、猛暑が秋まで続いた影響で、各地で「ソメイヨシノ（染井吉野）」や「アジサイ（紫陽花）」が、いわゆる「狂い咲き」をしているというニュース。よく行く公園をウォーキングしていたら、ここでも「モチツツジ（黐躑躅）」が咲いていました。



　多分「ソメイヨシノ」だと思うのだが、私の家の近くの「ご近所桜」。いままでも暖かい秋の日にも何を間違えたか花が開くことがある。「もしや・・・」と思って行ったけれど、枯れた枝は大幅に剪定され、すっかり老残の姿を晒していた。来年も開花するかどうかも心配。もはや、狂うだけの気力や体力はもうないということか。かくいう私も同じであるが　・・・。（参照拙ブログ「ご近所の櫻 （１）～とぼけ桜～」、「老残のサクラ」）

　今宵の曲は、「インディアン・サマー／Indian Summer」。小春日和。アメリカで、中秋もしくは晩秋にあらわれる異常に暖かい期間をいう。よく晴れてはいるが、夜間は冷えこむ。今年の秋、「小春日和」というような生易しいものではなかったが　・・・。
　「インディアン・サマー」は、作曲家「ビクター・ハーバート／Victor Herbert」が、ピアノ曲として書いたアメリカのスタンダード曲。ハーバートがこの曲を書いてから20 年後の1939 年に、「アル・デュビン／Al Dubin」が、この曲の歌詞を書いたという。

【　Indian Summer　】　by Victor Herbert , Al Dubin

「♪　Summer, you old Indian Summer　　夏、古きインディアン・サマー
　　You're the tear that comes 　　　君は6月の笑いの後に訪れる
　　　　after June-time's laughter　　涙のようなもの
　　You see so many dreams that don't come true　君は叶わなかった数々の夢を見守る
　　Dreams we fashioned when summertime was new　夏の初めの頃に作った夢たちを

　　You are here to watch over　　君は見守るためにここにいる
　　Some heart that is broken 　　誰かが言わなかった一言で
　　　　by a word that somebody left unspoken　　壊れた心を
　　You're the ghost of a romance in June 　6月のロマンスの幽霊の君は
　　　　going astray　　　道を外れ
　　Fading too soon, that's why I say　あまりに早く消えていく、だから僕は言うんだ
　　"Farewell to you, Indian Summer"　　「さようなら、インディアン・サマー」

　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　♪」




　亡くなってしまったが、「トニー・ベネット／Tony Bennett」です。80歳を迎えた彼が、「フランク・シナトラ／Frank Sinatra」に捧げたアルバム、「Perfectly Frank」（2008）から。
　　



　Perfectly Frank
　トニー・ベネット
　Sbme Special Mkts.






「Tony Bennett - Indian Summer」

　　　　　




　「The Singers Unlimited」のア・カペラの歌唱はどうでしょうか。アルバム、「A Capella II」（2014）から。オリジナルは、1974年に録音されたもの。



　ア・カペラII
　ザ・シンガーズ・アンリミテッド
　ユニバーサル インターナショナル






「Indian Summer - The Singers Unlimited」