さて、今宵の歌。「アン・バートン/Ann Burton」の「グッド・ライフ/The Good Life」。「The Good Life」とは、極めて満足度の高い楽しい生活、特に、娯楽や贅沢にあふれた、豊かな暮らしのこと。たった2分半ほどの短いバラードであるが、真の「グッド・ライフ」とは何なのか、人生の真実を歌った深みのあるバラードである。「60歳超えたら聴きたい歌」をはじめ、何度となくこのブログで取り上げている歌である。それだけ私の心に響いた曲であったということだろう。
「♪ Oh, the good life そうね、グッドライフ Full of fun, seems to be the ideal 楽しさ一杯で理想的な生活に思えるわね Mm, the good life ふ~ん、グッドライフ Lets you hide all the sadness you feel 悲しみも全て覆い隠してくれるかも・・・ You won't really fall in love でもあなたが本当の恋に落ちることはないでしょうね For you can't take the chance あなたにそんなチャンスは訪れないだろうから So please be honest with yourself だから自分自身に正直になりなさいよ Don't try to fake romance 偽りのロマンスに浸ってはいけないわ
It's the good life グッドライフ、私が思うにはまだ経験してないことに To be free and explore the unknown 恐れずに向かっていくことだと思うの Like the heartaches それがたったひとりで向き合わなければならない When you learn you must face them alone 「心の痛み」だとしても Please remember, I still want you どうぞ忘れないでまだ貴方を想っていることを And in case you wonder why そして人生に疑問を感じたり、道に迷ったら Well, just wake up 目を覚まして、あなたの考えている「グッドライフ」に Kiss the good life, goodbye さよならをしてほしい ♪」
収録されているアルバムは彼女の第一作で、1967年に録音された「ブルー・バートン/Blue Burton」。34歳の遅咲きのデビュー作。「Sunny」、「But Not For Me」などのスタンダードを、淡々とした中にも、ブルージーで深い味わいをこめて歌い上げている、「バラード・アンド・バートン/Ballads & Burton」(1969)と並んで、いまだに私お気に入りのアルバム。ピアノは、「ルイス・ヴァン・ダイク/Louis Van Dijk」。