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大屋地爵士のJAZZYな生活

それぞれの人生に乾杯して

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 1年ぶりの梅田。恒例のヨット部OB会。もうこの会への出席でしか行かなくなった梅田である。大阪駅の北側には、再開発を終えた見たこともない異空間が広がっていた。
  
 ところで相変わらずのOB会。いつも主役の82歳の「ひとたらし」のKさんは今年も健在。その話も絶好調である。お得意の話芸に加え、手品、「南京玉すだれ」はプロ級。「南京玉すだれ」は、私にはどうも理解不能であるが、フィンランドでの世界大会に出場する予定であったとか ・・・。最近は「大正琴」に挑戦しているが、むずかしく挫折気味だという。いまだ請われて月何日かの仕事を続けながら、1時間半ものワンマンショーを携え、介護施設をボランティアで訪問しているという。目指すは、「綾小路きみまろ」というから、大した82歳である。

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 仲間の一人が今年も作って来てくれた、来年の干支のペーパークラフト。とても趣味の域とは思えないほどの出来栄え。さらに、思い立ってアクリル画を始めた仲間、数万匹の日本蜜蜂の養蜂をしている仲間、奥さんを亡くしたが、彼女愛用のピアノを弾こうと習い始め、それが縁で新しいパートナーを見つけた仲間。貸農園で野菜作り、或いは「京の町屋」の復活プロジェクトに尽力する仲間。そして、私は、森林ボランティアと炭焼き ・・・。ヨットマン生活はとうに終え、会社生活も終え、第2の人生を歩んでいる仲間が、1年に1度会って互いの無事を確かめ、人生に乾杯する。

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 さて、今宵の歌。「アン・バートン/Ann Burton」の「グッド・ライフ/The Good Life」。「The Good Life」とは、極めて満足度の高い楽しい生活、特に、娯楽や贅沢にあふれた、豊かな暮らしのこと。たった2分半ほどの短いバラードであるが、真の「グッド・ライフ」とは何なのか、人生の真実を歌った深みのあるバラードである。「60歳超えたら聴きたい歌」をはじめ、何度となくこのブログで取り上げている歌である。それだけ私の心に響いた曲であったということだろう。

 かって「トニー・ベネット/Tony Bennett」が歌ってヒットした、このスタンダード・ソング、1962年、フランスのギタリスト、「サッシャ・ディスティル/Sacha Distel」が作曲し、その翌年、この曲に英歌詞を付けて歌ったのが「トニー・ベネット」。その後、その英歌詞をフランス語訳して「サッシャ・ディスティル」自身が唄い、シャンソンの代表曲ともなったという。


【 The Good Life 】 by Jack Reardon, Sacha Distel 

「♪ Oh, the good life そうね、グッドライフ
  Full of fun, seems to be the ideal 楽しさ一杯で理想的な生活に思えるわね
  Mm, the good life  ふ~ん、グッドライフ
  Lets you hide all the sadness you feel 悲しみも全て覆い隠してくれるかも・・・
  You won't really fall in love でもあなたが本当の恋に落ちることはないでしょうね
  For you can't take the chance あなたにそんなチャンスは訪れないだろうから
  So please be honest with yourself だから自分自身に正直になりなさいよ
  Don't try to fake romance  偽りのロマンスに浸ってはいけないわ

  It's the good life  グッドライフ、私が思うにはまだ経験してないことに
  To be free and explore the unknown 恐れずに向かっていくことだと思うの
  Like the heartaches  それがたったひとりで向き合わなければならない
  When you learn you must face them alone  「心の痛み」だとしても
  Please remember, I still want you どうぞ忘れないでまだ貴方を想っていることを
  And in case you wonder why そして人生に疑問を感じたり、道に迷ったら
  Well, just wake up  目を覚まして、あなたの考えている「グッドライフ」に
  Kiss the good life, goodbye  さよならをしてほしい  ♪」


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 「アン・バートン/Ann Burton」は、1933年オランダのアムステルダムの生まれ。プロ歌手になってから、ある日、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」のレコードを聴いて感動し、ホリディのように自分自身の歌の世界を持ち、それを歌っていこうと決心したという。厳しい難しい道を歩みだし、経済的には恵まれなかったが、自身の納得できる歌だけを歌っていた。1989年惜しくも死去。 享年56歳であった。死して35年、いまだに人気のある女性ボーカル。

 収録されているアルバムは彼女の第一作で、1967年に録音された「ブルー・バートン/Blue Burton」。34歳の遅咲きのデビュー作。「Sunny」、「But Not For Me」などのスタンダードを、淡々とした中にも、ブルージーで深い味わいをこめて歌い上げている、「バラード・アンド・バートン/Ballads & Burton」(1969)と並んで、いまだに私お気に入りのアルバム。ピアノは、「ルイス・ヴァン・ダイク/Louis Van Dijk」。


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 ブルー・バートン
 アン・バートン
 SMJ







「The Good Life - Ann Burton」

     
   



by knakano0311 | 2024-11-13 00:00 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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