「♪ Butterflies begin from having been another 蝶は違う形を経て生まれる As a child is born from being in a mother's womb 子が母の胎内で生まれるように But how many times have you wished 君は何度も願っただろうか? you were some other 別の誰かになりたいと Someone than who you are? 本当の自分とは別の人間だったらいいのにと Yet who's to say that if all were uncovered もし全てが明らかになったとして You will like what you see? その姿を好きになれるとは限らない You can only be you あなたはあなた As I can only be me 私が私でしかないように
Flowers cannot bloom until it is their season 花が咲くのはその季節の時だけ As we would not be here unless it was our destiny 私達がここにいる運命にように But how many times have you wished to be in spaces 何度も願ったことだろうか Time places than what you were? 今いる場所や時間ではないどこかにいたいと Yet who's to say with unfamiliar faces それでも、見知らぬ顔ぶれの中で You could anymore be 今の自分を愛せるとは Loving you that you see? 限らないかもしれない You can only be you あなたはあなた As I can only be me 私が私でしかないように
Ooh hoo hoo hoo I can only be me 私は私でしかない ♪」
「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌唱。1963年、アメリカ合衆国ワシントン特別区に生まれ、ワシントンD.C.近郊で育つ。年少の頃から音楽・芸術への興味を示し、エヴァが9歳のときにギターを弾き始める。1992年に、ギタリスト/シンガー「チャック・ブラウン/Chuck Brown」との共作で、ジャズ、フォーク、ゴスペル、カントリー等の音楽を独自の解釈で表現したアルバム、「The Other Side」でデビュー。しかし、1996年11月2日に皮膚癌により33歳の若さで死去。
エヴァ死去の4年後、「虹の彼方に/Over the Rainbow」が、イギリス「BBCラジオ2」で紹介されたことをきっかけに大きな反響を呼び、程無くしてアルバム「Songbird」(1998)がリリース 、全英アルバムチャートのトップになる。アルバムが発売されてから、およそ3年後のことだった。エヴァが生前にリリースを企画したアルバムは、「The Other Side」、「Eva by Heart」 (1997年)の2枚だけ、あとは遺族、関係者によってリリースされたものである。
この「I Can Only Be Me」、アルバム、「I Can Only Be Me (Orchestral)」(2023)に収録されている。彼女の60歳の誕生日を記念したアルバムで、既発の彼女の音源から、「エヴァ・キャシディ」のオリジナルのボーカル・パートだけを分離させ、ロンドン交響楽団の演奏を融合させたもの。「近年のAI技術を最大限に活用し、丹念に復元し際立たせることで、彼女のあの奇跡の歌声に、今まで聴くことができなかったレベルの透明感と深みが生まれた」とある。