今宵の曲、「Save the Best for Last」。 「一番大切なものは最後の楽しみにとっておく」。そんな意味でしょうか。1992年、「バネッサ・ウイリアムス/Vanessa Williams」によってヒットした曲だが、もともとはバネッサのために作られた曲ではなかったという。他にもこの曲を提供された歌手がいたが、なんと全員が断ったという。バネッサは、「信じられない、誰もこの曲を歌いたがらないなんて」と言っている。
紆余曲折あっても最後に結ばれるというラブ・ソング。結婚式でも歌われそうな歌なのに、誰も歌いたがらなかったって ・・・。作詞・作曲は、「フィリップ・エドワード・ガルドストン/Philip Edward Galdston」、「ウェンディ・ウォルドマン/Wendy Waldman」、「ジョナサン・リンド/Jonathan Lind」。
【 Save the Best for Last 】 by Jon Lind, Wendy Waldman & Phil Galdston.
「♪ Sometimes the snow comes down in June 時には6月に雪が降る Sometimes the sun goes 'round the moon 時には太陽が月の周りを回る I see the passion in your eyes あなたの瞳に情熱が見えるわ Sometimes it's all a big surprise ときどき私はとてもびっくりしてしまう
Cause there was a time だって貴方は「したいようにする」って when all I did was wish ずっと言ってきた You'd tell me this was love 「これが僕の愛の表現方法なんだ」とも It's not the way I hoped or how I planned でも私が望んでも予期したことでもない But somehow it's enough どういうわけかそれで十分だったけど
And now we're standing face to face そしていま互いに向き合ってる Isn't this world a crazy place? この状況っておかしくない? Just when I thought our chance had passed チャンスを逃したと思ったけど You go and save the best for last 一番大切なものを最後にとっておいてくれた
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Sometimes the snow comes down in June 時には6月に雪が降る Sometimes the sun goes 'round the moon 時には太陽が月の周りを回る Just when I thought our chance had passed チャンスを逃したと思ったけど You go and save the best for last 一番大切なものを最後にとっておいてくれた
You went and saved the best for last 一番大切なものが何か気がついたのね ♪」
「Save the Best for Last」。ご贔屓、アメリカ西海岸を中心に活動しているジャズ・ヴォーカリスト「カーラ・ヘルムブレヒト/Carla Helmbrecht」の歌唱です。残念なことに「幻の歌手」と言わざるを得ないほどの寡作ぶりだが、アルバムは、「Here's to Love」(2004)。ギターはアメリカ在住の日本人ギタリスト、「笹島 明夫」。
ミネソタ生まれ。セントルイスで高校時代を過ごし、ミネソタ大学やウエッブスター大学で本格的にジャズを学んだという。自主制作アルバムを経て、「Don't Take Your Time」(2004年)でデビュー、フォーキーなジャズ・サウンド・スタイルを確立した。『聴いていると不思議と心が落ち着く。少女のような可憐さと裏腹に、時折見せるドキっとするような成熟した女性の一面。(CDジャーナル評)』 そんな評価を得て、10年ほど前、一躍人気を得たジャジーなシンガー・ソングライターである。
自作、カバーを含め、取り上げた12曲には、「サンドラから夫ヴァージル70歳の誕生日に」、「ピーターからリンダへ結婚記念日に」、「コリンが失った家庭を振り返って」、「ビルから難病を発症した彼の母に」といったように、楽しいばかりでなく、つらい思い出のサブ・タイトルがつけられ、ブックレットには、なぜメモリアルな曲かという本人からのメッセージも書かれている。「Save the Best for Last」には、「ショーンからヘザーにハイスクール時代からの想い出として」というサブ・タイトルがつけられている。