奇跡の9連休。TVをほとんど観なくなった、そして映画館へも足を運ばなくなった私にとって、この正月は、配信の外国映画、配信の海外ドラマをまとめて観る、或いは一気見する絶好のチャンスだった。「創世記」(2011年)、「新世紀」(2014年)、「聖戦記(2017年)」、「キングダム」(2024年)と続く新シリーズの「猿の惑星」。「ターミネーター4/Terminator Salvation」(2009年)、「ターミネーター:新起動/ジェニシス/Terminator Genisys」(2015年)、「ターミネーター:ニュー・フェイト/Terminator: Dark Fate」(2019年)の「ターミネーター」シリーズ。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/MAD MAX; FURY ROAD」(2015年)、「マッドマックス:フュリオサ/Furiosa」(2024年)の「マッドマックス」シリーズなど ・・・。
肩の凝らないエンターテイメントが殆どだったが、じっくりと観て印象に残った作品は、第76回カンヌ国際映画祭で、「パルム・ドール」と「パルム・ドッグ賞」を受賞し、「アカデミー賞」でも脚本賞を受賞した、最後までどうなるか分からないフランスの法廷・スリラー映画、「落下の解剖学/Anatomie d'une chute」(2023)。そして、「ヴィム・ヴェンダース/」監督が東京を舞台に、「役所 広司」演じる清掃作業員の淡々とした日々を描く「パーフェクト・デイズ/Perfect Days」(2023)。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては、19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。もう一人の主役は、渋谷区内17か所の公共トイレ。それほどに映像の存在感があった。