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大屋地爵士のJAZZYな生活

ん、成人式 ・・・

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 『成人の日(13日)を前に北九州市は12日、小倉北区の西日本総合展示場で「二十歳の記念式典(成人式)」を開いた。2022年の改正民法施行で成人年齢が18歳に引き下げられたが従来通り20歳を対象に実施。今年も「ド派手衣装」で着飾った若者の姿があった。』(新聞記事より)

 60年前の私。たしか成人式には出なかった。市主催のそれがあったかどうかも分からないが、あったとしても出席していない。「お上に成人を祝ってもらわなくても結構」という理屈を捏ねていただろう。そして、人の趣味や行動に異を唱える気はないが、「ド派手衣装」で着飾って成人式に出席する意味が、私にはとんと理解できない。

 ところで、来年は80歳、定年になって20年。第2の人生の成人である。特に感慨はないだろうが、この先穏やかに彼岸に付けたらなあと思う反面、この際思い切って「ド派手衣装」で ・・・、と思わないわけでもない。さあどこで祝うのだ、誰が祝ってくれる ・・・。


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 今宵の曲、「ジェイミー・カラム/Jamie Cullum」の歌う、「Twentysomething」。「二十歳そこそこ」という意味である。

 「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」と並んで、今や絶滅危惧種?の人気男性JAZZボーカルのもう一人が、「ジェイミー・カラム/Jamie Cullum」。1979年生まれ、イギリス出身のジャズ・シンガーである。学生時代からバンド活動をし、CDをリリースしていたが、それがプロの目に止まり、メジャー・レーベルからのデビューとなった。そのアルバムが、「Twenty something (2004)。「これがJAZZ?」なんて、どうでもいい議論もあったが、ポップとジャズの垣根を取り外したこのアルバムでは、オリジナル曲、スタンダード・ジャズ、さらに「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」や「ジェフ・バックリー/Jeff Buckley」の曲を、自身の得意とするピアノ・アレンジで歌う。このごった煮にようなアルバムは、あっという間にミリオン・セラーとなり、数ヵ月で250万枚を突破し、UKジャズ史上、最速で売れたアルバムとなったという。そして、第47回グラミー賞ベスト・ジャズ・ヴォーカル部門にもノミネートされたのである。まさにシンデレラ・ボーイ。

 曲の内容は、大学を卒業したものの、期待していたような「明るい未来」は待っていなかった・・・というもの。


【 Twentysomething 】 by Jamie Cullum

「♪ After years of expensive education 長年、高額な教育を受けて
  A car full of books and anticipation 本でいっぱいの車と期待に胸を膨らませ
  I'm an expert on Shakespeare,   シェイクスピアには詳しいけど、
      and that's a hell of a lot それがどれだけ役に立つかってことだ
  But the world don't need scholars  でも、世の中は学者を
      as much as I thought そんなに必要としていないみたいだ
  
  Maybe I'll go traveling for a year もしかしたら1年間旅に出るかも
  Finding myself, or start a career 自分探しをするか、キャリアを始めるか
  I could work with the poor,  貧しい人々のために働くのもいいけど、
     though I'm hungry for fame  僕は名声がほしいんだ
  We all seem so different,  みんな違うように見えて、
     but we're just the same  実は同じなんだよね

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Love ain't the answer,  愛は答えじゃないし、
    nor is work 仕事もそうじゃない
  The truth eludes me,  真実は僕の手の届かないところにあって、
    so much it hurts それがすごく辛い
  But I'm still having fun,   でもまだ楽しいし、
    and I guess that the key; それが大事なことなんだ
  I'm a twentysomething  僕は20代、だから
    and I'll keep bein' me これからも僕であり続けるよ

  (doo ba dah do ba da da da da, doo ba da do ba da da da da)

  I'm a twentysomething, let me lie in 起きたくない、ただ寝かせておいて
  Leave me alone, I'm a twentysomething ほっといてくれ、僕は20代なんだ

  (doo ba dah do ba da da da da, doo ba da do ba da da da da)

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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 Twentysomething
 ジェイミー・カラム
 Universal Int'l







「Jamie Cullum's 'Twenty Something'」

     



「Jamie Cullum - Twentysomething - 8/10/2004 - Newport Jazz Festival (Official)」


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 そしてこのシンデレラボーイに更なる幸運が舞い込む。ジャズ・ベーシストであり、映画監督「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」の息子でもある「カイル・イーストウッド/Kyle Eastwood」を通して、ジェイミーは「クリント・イーストウッド」と知り合い、なんと「グラン・トリノ/Gran Torino」の音楽を依頼されたのである。その結果、「グラン・トリノ」の楽曲は、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。

 涙なしには観られないエンディング・ロールに流れるテーマ曲「グラン・トリノ」を弾き語りで歌うのは「ジェイミー・カラム」。DVD付の特別版CD「Pursuit」(2010)のみに収録されているようだ。

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 グラン・トリノ [DVD]
 クリント・イーストウッド (出演, 監督)
 ビー・バン (出演)
 ワーナー・ホーム・ビデオ









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 Pursuit (W/Dvd) (Dlx)
 ジェイミー・カラム
 Verve Forecast







 エンディング・ロールに流れるバージョンもいいが、こちらのライブ動画の方がかなりエモーショナルと思える。

【 Gran Torino 】 by Jamie Cullum

「♪ Realign all the stars above my head 頭上に輝く星々を再び整えて
  Warning signs travel far 警告の兆しを遠くまで届かせる
  I drink instead 代わりに酒を飲む
  On my own 一人きりで
  Oh, how I've known ああ、どれほど知っているだろう
  The battle scars and worn out beds 戦いの傷跡と疲れ果てたベッドを

  Gentle now a tender breeze blows そっと優しいそよ風が吹き抜ける
  Whispers through a Gran Torino グラン・トリノと囁きながら
  Whistling another tired song 別のうんざりするような歌を口笛で奏でながら
  Engines hum and bitter dreams grow エンジンは唸り、苦い夢が膨らむ
  Heart locked in a Gran Torino 心はグラン・トリノに絡められ
  It beats a lonely rhythm all night long 孤独なリズムを夜通し刻み続ける

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 
「Jamie Cullum performing Gran Torino at Paris's Le Zenith」

 
  


by knakano0311 | 2025-01-15 00:00 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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