さて、春の歌。スタンダードには、ストレートに春の喜びを歌った歌は少ないとして、「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year」を紹介しましたが、今宵も続けて「ひねくれた春の歌」です。その決定版がこの歌、「Spring Can Really Hang You Up The Most」(1955)。意味は「春は私を最も憂鬱にさせる」。「憂鬱な春」なんて ・・・。いやいや、これはひねくれたタイトルですね。
北欧で、今後もっとも期待される若手イチオシのシンガーが、デンマーク出身の「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) アルバム、「Remembering You」(2011)から。