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大屋地爵士のJAZZYな生活

フクのツナギ箱

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 先日、千里に所用で出かけた時、妻が不要になった衣類をデパートの「フクのツナギ箱」へ入れた。少し前から気がついていたが、「いったい何のための箱?」という疑問が理解できたので今回初めて利用してみた。

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 「フクのツナギ箱(Circular Fashion Box)」とは、阪急阪神百貨店が行っている不要衣料品を回収するBOXで、回収された衣類は、協力会社で選別され、リユースや再生原料・ウェス原料へのリサイクルなどに回される。ネーミングについては、サーキュラー・回収・循環など世の中でよく使われるワードを使わず、「服を人から人へとツナグ」というテーマをもとに名づけ、「服を繋いでいく」という行動自体がファッションの一部として文化になっていくことへの願いも込めたという。阪急阪神百貨店傘下の12店舗でこの活動を展開しているが、昨年度は、5,772㎏が回収できたとHPにはあった。今朝、チラシで気がついたのだが、わが町の阪急百貨店にも置かれていると。

 たしかに北欧スウェーデンを訪れた時、防寒具などは男女兼用のリバーシブル、セーターなども、親子何代も着繋いだり、家も築100年はあたりまえという、今でいえば「サステナビリティ/Sustainablity」という文化が根付いているように感じた。そんなことに感化されたのか、私もおやじの使っていたセーターや鋸、剪定鋏などの工具をいまでも愛用している。

 企業がはやりの「SDGs(持続可能な開発目標)/Sustainable Development Goals」活動の一環として展開することはまことに結構なことだが、ちょっと前までもてはやされた「CSR(企業の社会的責任)/corporate social responsibility」活動も、企業業績が下火になるとすぐに止めてしまう例や、アメリカでは前政権によってあれほど推進されていた「DEI(Diversity=多様性、Equity=公正性、Inclusion=包括性)プログラム」もトランプ大統領によってあっさりと終止符を打たれてしまっている。

 企業が、マーケティングやイメージ戦略として利用するのではなく、真に「サステナブル」であることを望んで止まない。


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 今宵ピアノ、「Circle」。まずは、イタリアの美メロピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」のトリオ演奏から。彼はペスカラの音楽院で学んだ後、パリのコルトー音楽院でもピアノを専攻し、マーシャル・ソラール賞やフリードリッヒ・グルダ賞を獲得。クラシックの世界でも将来が嘱望されたが、ジャズへの思いが断ちがたく、現在はジャズ一本に的を絞って活動している。クラシックで鍛えた超絶技巧、美しい音色、そして自由奔放なアドリブ・プレイが彼の魅力。アルバムは、「From the Sky」(2110)。パーソネルは、「Michele Di Toro(p)」、「ユーリ・ゴルべフ/Yori Goloubev(b)」、「マルコ・ザノーリ/Marco Zanoli(ds)」、ゲストに「クラウス・ゲジング/Klaus Gesing(s.sax)」。


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 FROM THE SKY
 MICHELE DI TORO TRIO
 MUSIC CENTER






「Circles - Michele di Toro Trio」

     


 続いては、これまた大のご贔屓、ノルウェイの美メロピアニスト「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」のオリジナルで「Extended Circle」。ECMからデビューして約20年経ったが、2年ぶりのアルバムは、ECMからの最新作「Seeing」(2024)。パーソネルは、「Tord Gustavsen(p)」、「スタイナー・ラクネス/Steinar Raknes(b)」、「ヤーレ・ヴェスペスタ/Jarle Vespestad(ds)」。アンサンブルやらボーカルとのコラボやら、いろいろな形に挑戦してきたが、ピアノ・トリオが一番落ち着いて聴ける。

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 シーイング (SHM-CD)
 Tord Gustavsen Trio
 Universal Music







「Extended Circle - Tord Gustavsen Trio」

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 爽快感溢れるスムースな演奏は、ドイツ出身の抒情派ピアニスト、「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schüler」率いるピアノ・トリオ「トリオセンス/Triosence」の演奏で、「Going In Circles」。アルバムは、「スコルピオ・ライジング/Scorpio Rising」(2019)。「さそり座が昇る」、そんな意味でしょうか。「ベルンハルト・シューラー」が興味を持っていた占星学~天体と人間社会の関わりをモチーフにしたアルバムという。

 パーソネルは、「ベルンハルト・シューラー(p)」、「オマール・ロドリゲス・カルボ/Omar Rodriguez Calvo(b)」、そして新加入の「トビアス・シュルテ/Tobias Schulte(ds, perc)」。

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 スコルピオ・ライジング
 トリオセンス
 コアポート







「Going in Circles - Triosence」




by knakano0311 | 2025-05-15 00:00 | 想うことなど・・・ | Comments(0)
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