企業がはやりの「SDGs(持続可能な開発目標)/Sustainable Development Goals」活動の一環として展開することはまことに結構なことだが、ちょっと前までもてはやされた「CSR(企業の社会的責任)/corporate social responsibility」活動も、企業業績が下火になるとすぐに止めてしまう例や、アメリカでは前政権によってあれほど推進されていた「DEI(Diversity=多様性、Equity=公正性、Inclusion=包括性)プログラム」もトランプ大統領によってあっさりと終止符を打たれてしまっている。
今宵ピアノ、「Circle」。まずは、イタリアの美メロピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」のトリオ演奏から。彼はペスカラの音楽院で学んだ後、パリのコルトー音楽院でもピアノを専攻し、マーシャル・ソラール賞やフリードリッヒ・グルダ賞を獲得。クラシックの世界でも将来が嘱望されたが、ジャズへの思いが断ちがたく、現在はジャズ一本に的を絞って活動している。クラシックで鍛えた超絶技巧、美しい音色、そして自由奔放なアドリブ・プレイが彼の魅力。アルバムは、「From the Sky」(2110)。パーソネルは、「Michele Di Toro(p)」、「ユーリ・ゴルべフ/Yori Goloubev(b)」、「マルコ・ザノーリ/Marco Zanoli(ds)」、ゲストに「クラウス・ゲジング/Klaus Gesing(s.sax)」。
爽快感溢れるスムースな演奏は、ドイツ出身の抒情派ピアニスト、「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schüler」率いるピアノ・トリオ「トリオセンス/Triosence」の演奏で、「Going In Circles」。アルバムは、「スコルピオ・ライジング/Scorpio Rising」(2019)。「さそり座が昇る」、そんな意味でしょうか。「ベルンハルト・シューラー」が興味を持っていた占星学~天体と人間社会の関わりをモチーフにしたアルバムという。