
この日は、和風レストランでランチ。まず気がついたのは、「タブレット」での注文が、「紙」のメニューから店員さんに口頭で注文する方式に戻っている。この店のお客さんは多分高齢者が8割くらいであろうか。だから私も極めて使いにくかったこのタブレットから戻ってホッとしている。システムの操作手順がスマホ感覚で、高齢者の思考形態とズレているというか、合わないのである。
ちょっと前に書いたが、私くらいの年齢がデジタル機器を抵抗なく扱えるか否か境の年齢である。やはりこの店のお客さんもそうであったと思われる。お客から「扱えない」、「注文が上手くできない」といった声が上がり、店員さんがその都度タブレットでの注文をしてあげるので、「店はシステムをやめた」と店員さんは言っていた。「そうでしょう、そうでしょう」と納得。人手不足という店側の事情や理屈は分かるが、高齢者の思考形態に沿って自然に操作ができる使いやすいものでなければ、本末転倒である。

昔、業務で初めてのPCはアップル社の「Macintosh SE/30」。マニュアルなど見なくとも、マウスを使って人間の思考パターンに沿って操作ができるという画期的な優れものであった。その後、高価格、互換性、ネットワークのしやすさなどの理由で、全社的にマイクロソフトのWindows搭載機種に置き換わってしまった。あれから40年は経っているが、SE/30への郷愁は残っている。

話を戻そう。食事を終え、パソコンのプリンタのインクを求めに家電量販店へ。2,3年ぶりのお店。インク売り場はすぐに分かったのだが、そこには一部のメーカーの一部の機種しか置いてなく、私が必要としているインク・カートリッジがみあたらない。周辺も探したが見あたらない。そして、頭上には 「インク券発券」とのプレートが・・・。意味が分からん。店員さんを呼んで聞くと、「インクの購入システムが変わりました。インク券発券機(あることに気がつかなかった)にメーカー、インクの機種を入力し発券したら、それをカウンターへ持って行き、商品と交換し、セルフレジで支払いを済ます」ということであった。バーコード読み取りによるセルフレジは最近、スーパー、コンビニ、ユニクロ、100均、書店などに、人手不足、人件費高騰のため、かなり導入されているので、方式の違いで多少戸惑うことがあっても、まあ、慣れてきた。
しかし、プリンター・インクの購入で発券は初めてである。「プリンターインクらくらく注文サービス」とあったが、本当にそうだろうか? 互換インクはダメで純正インクしか受け付けないようだが、それでいいのか? 大型家電量販店、他の家電製品は従来のままでどれだけ効果があるのか? 人手対策より万引き防止のためか? など疑問がに残り、すっきりしない買い物であった。
コンビニで完全無人化などの実証実験が行われているというニュースも見かけるが、スマホによる支払い決済が必須のようだ。報じられているスマホやNETでのなりすましやスキミングのリスクから身を護るのが高齢者はなかなか難しいので、妻はポイントの誘惑に抗って、NETバンキング、スマホ決済には踏み切れず、もちろん、クレジットカード数もそれによる決済も極力減らしている。「デジタル・リテラシー」。これでは、ますます世の中の進歩?と超高齢者社会との乖離は開くばかりであろう。マイナカードの利用普及の苦戦も頷ける。
7月19日、朝日新聞朝刊のニュース。『米オープンAIは17日、対話型AI(人工知能)の「ChatGPT(チャットGPT)」に、飲食店の予約や報告書の作成などを人に代わってこなす「エージェント」機能を搭載すると発表した。サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は「実用性は非常に高い」と述べつつ「まだ重要な用途には使わない方がいい」とも。「潜在的なリスクも大きく、エージェントが悪質なサイトに騙されクレジット・カード情報を提供してしまう事態があり得るからだ。慎重にゆっくりと導入していくことが大切だ」という。』
高齢者に代わって代行してくれるのはありがたいが、これも簡単になりすましができてしまいそう。ハードルを上げればまた ・・・。高齢者にとってデジタル・リテラシー力をアップすることは容易ではないのである。
注1)リテラシー/literacy;元は「読解記述力」を指し、転じて現代では、「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。
注2)デジタル・リテラシー/digital literacy;活用されているデジタル技術に関する知識があること、デジタル技術を活用する方法を知っていることであり、「デジタルを作る人」のみならず「デジタルを使う人」にも知っておいていただきたいものになります。(厚生労働省HP)

今宵の曲、「Systems」。骨太のブローで聴かせる、テナーサックス、「グラント・スチュアート/Grant Stewart」の演奏。アルバムは、アルバム、「Estate」(2006)から。
エスターテ/Estate
グラント・スチュワート/Grant Stewart
ビデオアーツ・ミュージック 「Systems - Grant Stewart」 夏です。アルバム・タイトル曲の「Estate(夏)」も。
「Grant Stewart - Estate」
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