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大屋地爵士のJAZZYな生活

痛快、強い女性が大暴れ

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 2025年7月3日、ロンドンで、「ダガー/dagger=短剣」という意味を持つ、世界最高峰とされる英国推理作家協会が主催する「ダガー賞」の授賞式が行われ、翻訳部門に「王谷晶(おうたに あきら)」さんの小説、「ババヤガの夜/英訳版;The Night of Baba Yaga(翻訳;サム・ベット/Sam Bett)」がが選ばれた。「ダガー賞」は1955年に創設。世界最高峰の犯罪・ミステリー文学賞とされていて、過去には「横山秀夫」さんの「64」や「東野圭吾」さんの「新参者」、「伊坂幸太郎」さんの「マリアビートル」が最終候補に選ばれていたが、受賞は日本人初となる快挙である。

 2020年刊行当時、一部では話題になっていたらしいが、かなり個性的な著者の名前も本の名前も、ミステリー、冒険小説ファンを自認する私も迂闊にして全く知らなかった。受賞の報を聞いて、すぐに本屋へ走ったがすでに売り切れで、通販にも在庫なし。すぐに増刷するだろうと思って待っていたが、増刷分がやっと手に入った。
  

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 「ババヤガの夜」は、暴力を生きがいとする女性、「新道依子」と、新道が護衛することになった暴力団会長の娘との「名前のつけられない関係性」を描いた物語で、アクションとともに女性同士の連帯や女性蔑視などのテーマが描かれている。ダガー賞翻訳部門の「マキシム・ジャクボウスキ/Maxim Jakubowski」審査委員長の評。「マンガ文化、ヤクザ映画、北野武、そして強いLGBTQの要素を融合させていました。その全体の組み合わせがとても独創的でした。」

 血と暴力の世界。しかも女性作家というからその描写に驚く。しかし痛快。そして最後に訪れる静寂と哀しみ。この小説もすぐにハリウッドあたりから映画化の話が来るのではなかろうか。頭に浮かぶ映画は、「ジョン・ウィック/原題: John Wick」、「キル・ビル/原題:Kill Bill」あたり ・・・。これしかない。

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 ババヤガの夜 (河出文庫 )
 王谷 晶 (著)
 河出書房新社











 映画では大暴れする強くて魅力的なヒロインは何人も観た。例えば、「キル・ビル/原題:Kill Bill」の「ザ・ブライド」、「バイオハザード/原題: Resident Evil」の「アリス」、「エイリアン/原題: Alien」の「リプリー」、「ニキータ/原題:Nikita」の「ニキータ」などである。日本のエンタメ小説、冒険・ミステリー小説ではそんなヒロインは少ないなあと感じていたが、いまここに、最強のヒロインが誕生した。

 最近このほかにも強いヒロインが登場する冒険小説、ミステリーを読んだ。いずれも一気読み、時間を忘れるほど面白かった。

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① リボルバー・リリー 長浦京 著 講談社
   2016年発表のスパイ・アクション小説。2016年版「週刊文春ミステリーベスト
   10」第12位。第19回大藪春彦賞受賞作。
   2023年に監督「行定勲」、主演「綾瀬はるか」で映画版が公開された。
   帝国陸軍1000人 vs. たった2人で六日間戦争を繰り広げる「小曽根百合」。幣原機
   関で訓練を受けた冷徹非情な美しき諜報員。彼女は「リボルバー・リリー」と
   呼ばれ、消えた陸軍資金の鍵を握る少年と陸軍の精鋭から追われる

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 リボルバー・リリー (講談社文庫)
 長浦 京 (著)
 講談社



 








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 リボルバー・リリー 通常版 [DVD]
 綾瀬はるか,長谷川博己,羽村仁成,シシド・カフカ (出演)
 行定勲 (監督)
 Happinet










② ブラック・チェンバー・ミュージック(上/下) 阿部 和重 著  毎日新聞出版
   落ちぶれた映画監督と、彼の前に突然現れた北朝鮮からの名前のない女密使。
   出会うはずのない二人が、国家を揺るがす禁断の事実を追う。
   鬼才「阿部和重」が描く、ハードボイルドでちょっぴり哀しい愛の物語。
   映画化を期待したい本でもある。
   
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 ブラック・チェンバー・ミュージック上/下(毎日文庫)
 阿部 和重 (著)
 毎日新聞出版










   
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 今宵の曲は、ヒロインが大暴れする映画、「クエンティン・タランティーノ/Quentin Tarantino」監督・脚本による、「キル・ビル Vol. 1/Kill Bill Vol. 1」(2003年公開)のテーマ、「Battle Without Honor Or Humanity」を。
   
 この曲は、日本のギタリストである「布袋寅泰」の楽曲。「阪本順治」監督の映画「新・仁義なき戦い」のメインテーマとして作曲された楽曲で、後に「キル・ビル」のメインテーマとしても使用された。

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 Kill Bill Vol. 1.
 Original Soundtrack
 Wea






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 キル・ビル Vol.1 [DVD]
 ユマ・サーマン,ダリル・ハンナ, マイケル・マドセン (出演)
 クエンティン・タランティーノ (監督)
 UPJ/ジェネオン エンタテインメント









  大暴れ、映画のシーンはこちら。


   
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 「布袋寅泰」の演奏する「キル・ビル」のテーマ。シングル・リリースされた「Battle Without Honor Or Humanity」(2004)、2008年に行なわれた「東大寺」でのスペシャル・ライヴと、アルバム「GUITARHYTHM V」を引っさげて行なったツアー「GUITARHYTHM V TOUR 2009」をひとつにパッケージしたDVDから。

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 BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
 布袋寅泰 EMI
 ミュージック・ジャパン







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 東大寺 + G.V. / TIME AND SPACE (2枚組) [DVD]
 布袋寅泰 (出演)
 ユニバーサルミュージック










「Tomoyasu Hotei  - Battle without Honor or Humanity」

     
   


   

by knakano0311 | 2025-07-23 00:00 | 読むJAZZ | Comments(0)
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