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大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(501) ~梅一輪 ・・・~

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 ウォーキングの道筋に凛と咲く梅一輪。立春。寒くともやはり3月の1ヶ月前である。天気予報では寒さも少し和らぐとか ・・・。

 今宵一足早く春の曲を ・・・。「Spring Is Here」。といっても、素直に春を喜ぶのではなく、「春が来たのに、なぜ私の心は浮き浮きしないのかしら?」と微妙な女心を歌う歌。

 「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」、「ローレンツ・ハート/Lorenz Hart」のゴールデン・コンビの手になる、古い時代の曲であるが、ほろ苦くほんわかしたムードの漂うスタンダード。 「恋人がいないから春が来ても心が弾まず、憂鬱なの」と、甘く、けだるく、しかし情感豊かに歌われる「ミリー・ヴァーノン/Milli vernon」、「ローズマリー・クルーニ―/Rosemary Clooney」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」などの歌唱が人気だという。 
    
 「Spring is here」、ヴァースからの英語歌詞はこちら。
     
 こんな意味でしょうか。

「♪ かつて「春」と呼ばれるものがあったの
   世界が詩を書いていた頃
   あなたと私の詩のように
   小さなテーブルを囲み
   五月のワインを飲みながら
   若者たちが歌っていたものだけど
   今や四月も五月も六月も
   どこか調子外れ
   人生が風船に
   ピンを突き刺してしまったようね

   春が来たって
   でも、私の心が浮き浮きしないのはなぜ
   春が来たって
   でもワルツを聴いても心が弾まないのはなぜ
   欲しいものもやりたいことも何もないい
   多分誰も私のことを必要としていないから
    
   春が来たって
   でもそよ風に私の心が浮き立たないのはなぜ
   美しい星たちも
   でも、夜が私を誘わないのはなぜ
   多分誰も私のことを愛していないから
    
   春が来たって
   春が来たって
   春が来たっていうけど ♪」

    
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 地味ではあるが日本でも根強いファンを持つ「キャロル・スローン/Carol Sloane」の歌唱。1977年10月、来日時のバージョンがリリースされたが、2022年、最新デジタル・リマスタリングによって復刻された。また、1993年に1983年にレコーディングされた曲を加え、「Midnight Sun」(1993)としてリリースされている。パーソネルは、「キャロル・スローン/Carol Sloane(vo)」、「ローランド・ハナ/Roland Hanna(p)」、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(b)」。

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 スプリング・イズ・ヒア(テイク1&2)
 キャロル・スローン
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 ミッドナイト・サン
 キャロル・スローン
 TDK








「Carol Sloane - Spring Is Here」

     
  

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 「カーリー・サイモン/Carly Simon」も負けじと情感込めて歌っています。ジャズ歌手ではないが、POPS歌手としてもう円熟の域に達している大ベテラン。1970年代前半のシンガーソングライター・ブームの一翼を担った一人で、よくも悪くもイケイケ、ハチャメチャなイメージ。「キャロル・キング/Carole King」や「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」と並ぶ人気を誇った。「ジェームス・テイラー/James Tayler」と結婚し、2児をもうけたが、1983年に離婚。破局の時期に録音されたアルバムが、あのメランコリーなジャズ・スタンダードアルバム、「トーチ/Torch」(1981)。「松明(たいまつ)」という意味の他に、「燃えるような恋心」という意味がある。

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 Torch
 カーリー・サイモン/Carly Simon
 Rhino Flashback







「Spring Is Here - Carly Simon」


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 ベースとピアノのデュオも聴いてみましょう。当代きってのデュオの巨匠、ベースの「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」が、これまたピアノの御大、「ケニー・バロン/Kenny Barron」と組んだデュオの名盤、「ナイト・イン・ザ・シティ/Night And The City」(1996年)である。かって、私も一度だけ訪れたことがあるブロードウェイ近くのジャズ・クラブ「イリジウム/Iridium」でのライブ盤である。クラブで録音された音を聴いているとは気づかないかもしれないほどの静かな緊張感。聴いているだけでマンハッタンの夜景が目の前に現れてくるようである。ニューヨークへの二人の想いが溢れ、とにかくバロンの宝石のようなピアノのタッチには魅了される。ベースとピアノ。この最小限の編成のユニットから紡ぎ出される音には、不必要な音やフレーズは一つもない。夜ふけに静かに耳を傾け、静かな緊張感と都市がもつ哀愁に浸るには最高の一枚であると思う。


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 Night and the City
 ケニー・バロン、チャーリー・ヘイデン
 Verve







「Spring Is Here (Live - Instrumental) - Charlie Haden · Kenny Barron」




by knakano0311 | 2026-02-06 00:00 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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