夏というと男。男といえば汗。ここ数回、汗臭い男専科が続けたので、秋の気配とともに女性専科に。「いつまで女性専科を続けるのだ」と怒られそうだが、まだまだ続きますよ。でも早くピアノトリオとか、コンボに移りたくて、ウズウズする日があるのも事実。まっ、細く永くこのブログが続くように、うじうじと女性専科を主に続けながら、時折男の話題も挟んでいくとするか。
前にも書いたが、最近、女性JAZZファンが増加しているそうだ。たしかに新しい女性ボーカルがどんどん紹介され、アルバムがリリースされていることはその証明か。新しい女性ボーカルに出会えるのは、大歓迎、これにまさる喜びはない
「リズ・ライト Lizz Wright」。
カサンドラ・ウイルソンの後継者なんてささやきもあるが、ジョー・サンプルの『ザ・ピーカン・トゥリー』での2曲を聴いてから彼女自身のアルバムが出るのを待っていたファンも多かったと思う。5年後、10年後が楽しみな、魅力あるハスキー・ボイス。
南部ジュージア州出身で、幼少よりゴスペルに親しんできたため、彼女の音楽の原風景はゴスペルにあるという。デビュー作「ソルト」より、この第2作のほうが彼女の個性、独自色が前面にでているので私は好きである。
プロデューサーは、N.ジョーンズ、C.ウィルソンを手がけたクレイグ・ストリート。歌い手の個性を引き出すことにかけては抜群。見事にスピリチュアルな彼女の世界が展開されている。今後が期待される一人。
ドリーミング・ワイド・アウェイク
リズ・ライト Toshi Reagon / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00092QRAQ
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「マヤ・クリスチーナ Maja Christina」。スイスの歌手というから驚き。スイス出身の女性ボーカルは聞いたことがない。あの国はヨーデルばかり歌ってる!!と思ってたら、官能的な声質でまたビックリ。スザンヌ・ヴェガのア・カペラで大ヒットした「トムズ・ダイナー」やニール・ヤングなどをカバー。センスが抜群で、官能的な声質が際立つ。
(追記)
失礼! 世界三大JAZZフェスティバルの、あのモントルーJAZZフェスティバルはスイスでしたね。
ロマンス
マヤ・クリスティーナ / オーマガトキ
ISBN : B0002XVUM2
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官能系ときたら、次は当然お得意の「ロリータ系」の新人。なぜこの国はこうもロリータ系を次々と出してくるのか?その国は「スエーデン」。「Sofia Pettersson ソフィア・パターソン/Slow Down」、「プリンス/Sometimes It Snows In April」、「ポール・サイモン/59th Street Bridge Song」、「カーペンターズ/Close To You」、「君の瞳に恋してる」などのカバーをロリータボイスで歌う2作目のアルバム。残念ながら、データがない。
「Sofia Pettersson/Slow Down/PROPHONE-PCD066/レキシントン・ディストリビューション」
4作目はオリジナルと「Slow Down」からの3曲をボーナスでカップリングして、日本版デビュー「Still Here」として発売。残念ながらこれもデータなし。輸入版のみのデータを参考までに。2作目輸入版、4作目の日本版のジャケットの彼女がはるかに美人であることを付け加えておきましょう。
Still Here
Sofia Pettersson / Ajabu
ISBN : B000FJHGOE
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最後はお口直しに「スッキリさわやか系」で〆ましょう。
「カーリーブルース/ソング・イズ・ユー」。ジャネットと同じ、オーストラリア出身のキュートなルックスの新人歌手。いやあ、ジャケットはタイプですねえ。できばえは?手抜きをしてライナーの評に任そう。
『彼女の声は、素晴しい。若々しく、たおやかで可憐だ。ちょっとかすれ気味な声がなんとも魅力的だ。声ばかりでなく、彼女の歌も素晴しい。オリジナリティを出そうと変に力んだりせず、非常にナチュラルに歌っている。そして、歌っている曲は、チャック・ウィリスのR&Bナンバー1曲を除いてはすべてグレート・アメリカン・ソングブックからのいわゆるスタンダード・ナンバーだ。彼女は、今評判のノラ・ジョーンズとかリズ・ライトとかに相通ずる「何か」を感じさせる歌手で、上手く機会を捕まえると大きくブレイクしそうな予感がする。』
ソング・イズ・ユー
カーリー・ブルース / インディペンデントレーベル
ISBN : B000AU1PFY
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「キアラ・シヴェロ Chiara Civello/ラスト・クォーター・ムーン」。
イタリア出身の美人シンガー・ソングライター、「キアラ・シヴェロ」のデビューアルバム。「ブラジル音楽に強く魅かれる」という彼女自身のピアノの弾き語りが心地よく、ボサノヴァ・テイストの洒落たアルバム。アルバム中「トラブル」はバートバカラックとの共作。ジャケ、本当に美人ですね。アルバム中4作が自作。ソングライターとしての才能もたいしたもの。「キアラ」とはイタリア語で「クリスタル」、彼女自身も大変この名前が気に入っているそう。その名のとおり今後も輝いて欲しいと思う一人。
ラスト・クォーター・ムーン
キアラ・シヴェロ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B0006TPFPA
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ここまできて何か気がついたことありましたか? そう、彼女らの出身地です。アメリカ、スイス、スエーデン、オーストラリア、イタリア。もうお分かりですね、何がいいたいか。「もうワールドミュージック」。